フォルクスワーゲン・ゴルフR

公開 : 2014.01.15 19:50  更新 : 2017.06.01 02:14

昨年のフランクフルト・モーターショーで発表されたフォルクスワーゲン・ゴルフRは、北米での初プレミア。296bhpのエンジンと、0-100km/h加速5秒未満というパフォーマンスを持って、スポーツカーをも捕らえるレベルにまで達しているモデルだ。

4WD、2.0ℓターボ・エンジン、前後の電子制御リミテッド・スリップ・デフなどを備えるRバージョンとしては第4世代となるモデルで、今までで最も強力なモデルだ。

ゴルフRに搭載されるエンジンは、296bhp、38.7kg-mのパワー、トルクを発揮するもので、EA888型をリファインしたものだ。GTIに搭載される同じEA888型に対し、シリンダー・ヘッド、ピストン、ハイプレッシャー・インジェクション・バルブ、ターボチャージャーが再設計されている。

標準は6速マニュアルで、0-100km/h加速が5.3秒。オプションの6速デュアル・クラッチの場合4.9秒と、ポルシェ911に匹敵するタイムを稼ぎだす。最高速度はリミッターで制限された250km/hだ。

ゴルフRは、ハルデックス・システムを備えた4モーション4WDシステムを持つ。フォルクスワーゲンは、この4WDはホイールスピンとスリップを根絶しているとコメントしており、トルクを100%路面に伝えることができるとしている。また、XDSと電子制御ディファレンシャルは、個々のホイールにブレーキを掛けて制御するため、アンダーステアを軽減する。

ブレーキもアップグレードされ、サスペンションはGTIよりも5mm低くされ、なおかつ固められている。しかし、フォルクスワーゲンは、以前のゴルフRよりも乗り心地も向上し、更に機敏さも増しているという。

ダンパーは、コンフォート、ノーマル、スポーツの3つのモードを選択できるダイナミック・シャシー・コントロールが装備される。また、オプションで、エコ、ノーマル、コンフォート、スポーツ、レースの5段階にセッティング可能なドライブ・プロファイル・セレクターを備えたDDCも用意される。ドライバーは、モードを切り替えることによって、ギアシフト・パターンやスロットル・レスポンスなども調整が可能だ。また、それぞれ独立したモードも選ぶことができる。

スタイルは、前後のバンパー、ワイドになったサイドシル、リア・ディフューザー、ツイン・エグゾーストなどが変更点。標準ホイールは18インチで、オプションでは19インチも選択可能。インテリアは専用のスポーツ・シートが装備される。

発売は2014年春からとなる予定で、価格はおおよそ£30,000(457万円)。オプションのDSGは£1,200(18万円)高という。

関連テーマ

おすすめ記事