【若者はすんなり、オジサンもすぐに慣れる】フォルクスワーゲン・ゴルフ8代目1.5 eTSIスタイル試乗

公開 : 2021.06.15 11:25

日本導入された新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(8代目)の1.5 eTSIスタイルに試乗しました。

すっきりとした室内 やや心許なさも

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

写真ですっかり見慣れていたライムイエローメタリックのボディを見た時、少し懐かしさを感じてしまった。

ようやく、8世代目となる新型フォルクスワーゲン・ゴルフを試乗できる日が来たのだ。2019年の終盤には本国デビューを果たしているので、コロナ禍等々により1年半近く時間が経ってしまったことになる。

新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(8代目)の1.5 eTSI。トリムレベルは「スタイル」
新型フォルクスワーゲン・ゴルフ(8代目)の1.5 eTSI。トリムレベルは「スタイル」    神村 聖

プラットフォームはVWでおなじみのMQBであり、サイズ感や基本的なスタイリングは先代とあまり変わらない。

ゴルフはひと目でそれとわかるよう、意匠の変化を最小限にとどめて世代交代してきたので、これは歓迎すべき点だろう。

新しく導入された少し線の細いVWマークや、リアのマーク下に新たに入れられることになった「GOLF」のロゴ、LEDありきでデザインされた細めのヘッドランプ等により新しさを演出している。

外観よりも気になるのは室内だ。

英国編集部では新型ゴルフを既に長期レポート車として購入/導入しており、大幅に簡素化されたインターフェイスに賛否両論が渦巻いている。

ダッシュパネルのデザインが良くも悪くも気になった。直線的でのびのびした感じは高級感があるし、樹脂パーツの仕上げも頑張り過ぎていないあたりがゴルフらしい。

だがクルマのコクピットとして見ると、何かが足りないような気がする。特にダッシュ中央、モニター下のスイッチがハザードを含めて5つしかないのが心許なく感じられる。

それでもスタートの所作が変わったわけではない。さっそく走りはじめてみよう。

ドイツ的質感より、効率の良さを強調

新型ゴルフのグレードは4種類。今回ドライブした1.5Lの4気筒ターボを搭載するゴルフeTSIスタイルは、上級グレードに含まれる。

新型ゴルフは1L 3気筒でも1.5L 4気筒でも48Vのマイルドハイブリッドだが、エンジンスタートから走り出す瞬間まで見た目や音などで「電気」の存在を感じることはない。

フォルクスワーゲン・ゴルフ8は先代よりもドイツ的良いモノ感(重さ由来の硬さ、塊感)は減っているのだが、新型ゴルフはそれを補ってあまりあるほどの未来感で溢れていると筆者。
フォルクスワーゲン・ゴルフ8は先代よりもドイツ的良いモノ感(重さ由来の硬さ、塊感)は減っているのだが、新型ゴルフはそれを補ってあまりあるほどの未来感で溢れていると筆者。    神村 聖

だが走りはじめの滑らかなトルク感や、ターボラグをほとんど感じない直線的なパワーデリバリーは必要にして充分といえる。

1.5Lターボの苦手な回転域をモーターがちゃんとリカバリーしている感じがわかるのだ。

一方シャシーは先代よりもさらに軽く、硬く感じられた。試乗する前に開口部をチェックしていて、「ホントに大丈夫?」とこちらが心配になるくらいパネルが薄く感じられる場所があった。

先代よりも明らかにメリハリのある素材使いをしているようだが、それが「軽くて硬い」印象に繋がっている点はさすがだ。

トルクバンドが広いパワーユニットと7速DSGのギア捌きは煮込み過ぎたビーフシチューの如しで、いい意味で存在感がない。

車重は先代より40-50kgほど重くなっているはずなのだが、感覚的には逆に50kgくらい軽くなったように感じる。

軽い分だけ、先代よりもドイツ的良いモノ感(重さ由来の硬さ、塊感)は減っているのだが、新型ゴルフはそれを補ってあまりあるほどの未来感で溢れている。

上質というより、運転していてエラく効率がよい感じ。タイヤのゴムとか燃料があまり減らないような、滑りのよさがあるのだ。

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