【キャンプは、充電で悩まない】トヨタ・カムロードで車中泊 20cm長いヴォーン

公開 : 2021.09.30 11:15  更新 : 2021.10.11 11:30

全長5.2mのキャブコン「ヴォーン」を取材。サブバッテリーの急速充電システムにより、キャンピングカーの電気の悩みを解決します。

「ヴォーン・エクスクルーシブ」とは

執筆/撮影:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

料理が上手くなると、よく切れる包丁が欲しくなるのと同じで、キャンピングカーで出かける機会が多くなると、より充実した装備で、空間にゆとりのあるワンランク上のモデルに乗りかえたくなるものだ。

キャンピングカー専門の総合ディーラーである東和モータース販売では、軽キャンから輸入キャンピングカーまでをラインナップしている。

ヴォーン・エクスクルーシブは、東和モータース販売のキャブコン「ヴォーン」シリーズの上位モデル。サイズは、全長5190×全幅2100×全長2860mm(撮影車両は2800mm)。
ヴォーン・エクスクルーシブは、東和モータース販売のキャブコン「ヴォーン」シリーズの上位モデル。サイズは、全長5190×全幅2100×全長2860mm(撮影車両は2800mm)。    高桑秀典

その中で、国産キャブコンバージョンにおけるワンランク上のモデルとして提案されているのが「ヴォーン・エクスクルーシブ」である。

トヨタ・ダイナのキャンピングカー専用車であるカムロードをベースとしており、乗車定員は7名(4WD車/ダブルタイヤ車は6名)で、就寝定員は6名。

以前AUTOCAR JAPANでは、標準仕様のヴォーンに、9つの装備を追加した特別仕様「ノインR2Bレイアウト」「ノインDCレイアウト」を紹介した。

今回撮影した「ヴォーン・エクスクルーシブ」は、内装をアップグレードし、ボディも延長。最大の特長は、サブバッテリー急速充電システムの追加である。

まず、そのサイズから説明すると、全長は5190mm(ノインの全長は4990mmだった)。

洗練されたデザインの広々とした美しい室内には、汚れに強いPVC家具が採用され、車両後部に配置された常設の2段ベッドは上段にプライベートキャビネットを配置。

上下段ともベッドサイズは1000×1920mmで、車体の全長が200mm伸びたことでベッドの幅がノインよりも広がっている。

6名がぐっすり エアコン連続稼働

運転席の上には、スライド式のボードを引き出すことで大人3名が就寝できる超大型バンクベッドを装備。

こちらのベッドサイズは1850×1800mmで、子どもが寝返りをうっても安心な転落防止ネットが付く。

ヴォーン・エクスクルーシブのダイネット。シリーズの特長である大きなサイドウインドウによって、室内は開放的。テーブルを土台としてセットすれば、1名分のベッドにアレンジできる。
ヴォーン・エクスクルーシブのダイネット。シリーズの特長である大きなサイドウインドウによって、室内は開放的。テーブルを土台としてセットすれば、1名分のベッドにアレンジできる。    AUTOCAR JAPAN編集部

さらにダイネットも1800×900mmのベッドになるので、合計6名の寝床が確保できる充実のキャンピングカーなのだ。

そして、家庭用エアコン(冷房能力2.2kW/走行中・停車中も使用可)や電子レンジは標準装備。コンロは2バーナー仕様で、冷蔵庫は大容量だから家族で連泊も楽しめる。

これらの電源となるのが、注目の充電システムとセットとなる大容量サブバッテリー。

従来は、エンジンを切った状態で大きな電力を消費した場合、サブバッテリーが空になってしまうと長時間の充電が必要だった。

しかし、ヴォーン・エクスクルーシブが採用する革新的な急速充電システム「Evolutionシステム(通称:EVOシステム)」は、4~5時間のアイドリングで充電量がほぼ復活する。

それに加え、走行中にはオルタネーターからの出力をサブバッテリーに直接チャージできるので、走行中の充電も強化されている。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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