【詳細データテスト】メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ 実用4座 力強いエンジン 穏やかな走り

公開 : 2021.10.16 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

計器版とインフォテインメントシステムの12.3インチディスプレイ2面を一体化したデザインは、メルセデスの現行モデルにおおむね行き渡った。もちろん、SクラスEQSには、さらに新しいシステムが搭載されている。

しかし、使いやすさや鮮明でカラフルなグラフィック、実体ショートカットの多さが好みなら、このシステムが時代遅れに感じることはないはずだ。また、タッチパッドよりロータリー式の入力デバイスが好みなら、クーペではなくコンバーティブルを選びたくなるだろう。

ソフトトップの開閉スイッチを配置する都合で、入力デバイスは旧式のダイヤル型のままだが、そのほうが好みだというユーザーもいるだろう。画面上に表示されるARナビは、ヘッドアップディスプレイのそれより見づらい。
ソフトトップの開閉スイッチを配置する都合で、入力デバイスは旧式のダイヤル型のままだが、そのほうが好みだというユーザーもいるだろう。画面上に表示されるARナビは、ヘッドアップディスプレイのそれより見づらい。    OLGUN KORDAL

というのも、トランスミッショントンネル上にソフトトップの操作スイッチを配置するために、コンバーティブルは旧式の入力ダイヤルをそのまま使っているからだ。

このシステムにはネットワーク式ナビゲーションやワイヤレス充電デバイス、AppleとAndroid双方のスマートフォンに対応するミラーリング機能、フル音声入力を標準装備する。

テスト車には、ブルメスター製のサラウンドオーディオシステムが、ナイトエディションパックの一環として装備されていた。サウンドのパワーと忠実度はかなりのものだ。

また、マイナーチェンジでARナビゲーションが追加された。ただし、ヘッドアップディスプレイではなく中央の画面上に表示されるので、やや邪魔に感じるかもしれない。

燈火類

アダプティブ機能を備えて、フルLEDのヘッドライトとテールライトは標準装備。明るく、的確な方向を照らし、自動減光はすばやい。

ステアリングとペダル

ペダルのポジションは真っ当で、ちょうどいいサイズの滑りにくいパッドが装着されている。ふたつのペダル面は高さが合っていて、踏み換えがしやすい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。

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