【詳細データテスト】メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ 実用4座 力強いエンジン 穏やかな走り

公開 : 2021.10.16 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★★☆

Eクラス・カブリオレの直接的なライバルは減少が続いていて、はっきりとしたポジショニングができている。シュツットガルトは今回取り上げた最新版の値付けを、BMW4シリーズ・コンバーティブルやアウディA5カブリオレに対抗するものとした。

このライバル2台に対し、メルセデスはネーミングの妙で優っている印象を与えている。また、2台とも4シーターとしてのスペースについては、Eクラスに肩を並べるものではない。

ドイツのプレミアム御三家にあって、Eクラスの残価予想は、ほか2ブランドのライバルを大きく上回る。
ドイツのプレミアム御三家にあって、Eクラスの残価予想は、ほか2ブランドのライバルを大きく上回る。

本当に実用的な4座カブリオレは、かなり上のクラスでも得難い存在だ。ポルシェ911レクサスLCといったスポーティモデルのオープン版だと、後席はあくまで緊急用といったレベル。しかし、このEクラスなら、それらよりずっと広い。

BMW8シリーズ・コンバーティブルはこれよりやや広いが、価格はずっと上だ。となれば、後席をちゃんと使えるオープンツアラーがほしいなら、まさしくEクラスはスイートスポットなのだ。

燃費もまた、その高評価を汚すことはない。今回のテストでの平均11.8km/Lと、英国の高速道路で一般的な113km/h巡航での15.9km/Lというデータは、259psで1.8tのプレジャーボート的なクルマとしては悪くない。

これよりなめらかなボディラインで空力に優れ、ウェイトも軽いEクラスのセダンに同じエンジンを積み、今回のカブリオレより小さいホイールを履かせれば、18km/L近い数字が出せそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。

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