【詳細データテスト】ルノー・アルカナ 意外な広さ ハイブリッドは燃費良好 質感と快適性には妥協も

公開 : 2021.10.23 20:25

快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆

テスト中の平均燃費は18.0km/Lで、キャプチャーの1.3 TCe仕様より3.5km/Lほど低燃費だった。ちなみにこの1.3Lターボエンジンは、アルカナにも設定されている。さらに、アルカナより小さく、安く、速かったキア・ニロ・ハイブリッドにもわずかながら勝っている。

アルカナのハイブリッド仕様は荷室フロア下に駆動用バッテリーを積み、燃料タンク容量は50L。満タンでの航続距離は、900kmほどになる計算だ。

アルカナEテックのリセールバリューは比較的よさそうだと予想される。残価率はキアを上回り、ヒュンダイと同等だ。
アルカナEテックのリセールバリューは比較的よさそうだと予想される。残価率はキアを上回り、ヒュンダイと同等だ。

スタイリングがそうであるように、価格設定もふたつのセグメントの間に位置する。テスト車は中間グレードのSエディションで、価格は2万8600ポンド(約400万円)からとなっている。

この金額、Bセグメントのハイブリッドシステムを積むクロスオーバー、たとえばキャプチャーEテックやトヨタヤリスクロスに比べれば3000ポンド(約42万円)ほど高く、ヒュンダイ・ツーソンなどのCセグメントSUVのハイブリッド仕様よりは同じくらい安価だ。

もしも燃費に多少は目をつぶるなら、この予算でより大きく、装備が充実したガソリン車のSUVが手に入る。そのほうが、ドライビングも文句のないものを味わえるはずだ。なお、これらの価格差がローンの支払い金額にも反映されるのは、言うまでもない。

間接的に競合する車種は数多い。しかし、スペースとヴァリュー、そして燃費がどれも同等なものを探すと、ディーゼル車でないとまず見つけられない。18km/Lという燃費はみごとだが、これに近いクラスでは減りつつあるディーゼル車なら、同じような経済性を、ここまで複雑ではないメカニズムで達成できるはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。

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