新型トヨタ・ノア&ヴォクシー クラス超え「最新」&「初」盛りだくさん レクサス譲りも

公開 : 2022.01.13 13:40  更新 : 2022.01.20 15:17

「最新のものを、クラスを超えて」

しかし、それだけでは説明できない。

ハンズオフ・アシストなどヴォクシーノアにはあるけれど、NXには搭載のない機能もあるからだ。

チーフエンジニアの水澗英紀氏。 ※感染対策を踏まえた上で撮影を行っています。
チーフエンジニアの水澗英紀氏。 ※感染対策を踏まえた上で撮影を行っています。    前田惠介

何人かの開発者担当者に尋ねてみると「開発責任者が頑張ったから」という声が聞こえてきた。

そんな話を開発担当者に振ると「先代が登場してから、『先進装備がライバルに負けている』という声を多くいただきました」

「そのため新型は、『最新のものを、クラスを超えて充実させよう』と考えたのです。開発コストも一生懸命捻出しました」と打ち明けてくれた。

つまり、開発責任者をはじめとする「よりよいクルマを作ろう」という熱意が、「Mクラスミニバンだからこのくらいでいい」ではなく「Mクラスミニバンだからこそお客様に喜んでほしい」という方向で開花したのだ。

「ミニバンに使われている技術は新しいものではない」という認識は、もうすっかり過去のもの。

そのうえで、トヨタ最新のアイテムをここまで新型ヴォクシー&ノアへ投入したことに関しては、やはり開発陣の熱意に驚くしかない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

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