マセラティMC20 試乗動画 想像を超える出来栄え V6ツインターボで630ps

公開 : 2022.02.14 17:40

マセラティが現代に送り出した2シータースーパーカーであるMC20。英国編集部が英国の公道で試乗しました。

マセラティ久々のスーパーカー

マセラティが原点に立ち返り、刺激的なクルマを送り出してきた。カーボンファイバー製の2シーターキャビンをを持ち、630psのV6ツインターボを搭載、8速DCTを介して後輪を駆動するというまさにスーパーカーだ。この日の英国はあいにくの天気であったが、公道での試乗を果たすことができた。

乗り込んでみて最初に気が付くのは、ホイールアーチの張り出しによりペダルが左にオフセットしていることだ。ただしこれは右ハンドル仕様に限った話であり、左ハンドル車では問題ないだろう。

内装に関して言えば、フェラーリマクラーレン、それにランボルギーニウラカンなどとくらべるとドラマチックさに欠けるかもしれない。ただし質感や仕上げ、それにフィッティングは非常に良く、機能的なインテリアになっている。

いざ走り出してみると、新開発のV6ツインターボの良さを感じられる。フラットプレーンのV8と比べると大人しいサウンドだが、8000rpmまで淀みなく回る気持ちの良いエンジンだ。トリップコンピュータによれば燃費は8.1km/Lとなっており、この類のクルマとしてはまずまずだろう。

わたしが今回最も感心したのはこの乗り心地とハンドリングだ。アルファ・ロメオジュリアGTAmにも通じるフィーリングで、クイックさや重さなど申し分ない。すべてが良くまとめられており、特別感溢れる仕上がりになっている。

今回はあいにくウィンタータイヤを装着しているため公道のみの試乗となったが、いずれサーキットテストやライバルたちとの比較テストを行う予定だ。間違いなく2022年最高レベルのクルマになるだろう。

詳細は動画にてお楽しみいただける。

記事に関わった人々

  • 語り手

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。

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