新型BMW 7シリーズ、i7 4月20日公開予定 巨大な「シアタースクリーン」も搭載

公開 : 2022.03.17 06:25

BMWは、新型7シリーズおよびi7を4月20日に公開すると発表。レベル3の自動運転機能を搭載予定です。

次世代フラッグシップセダン

BMWは新型7シリーズを4月20日に公開すると発表した。従来のICEとPHEVに、今回初めてEV(i7)が加わり、ライバルのメルセデス・ベンツSクラスおよびEQSに対抗する。

7シリーズは次世代のフラッグシップモデルとして、「最高の技術マジック」と表現されており、レベル3の自動運転機能を搭載する予定だ。今年後半に発売される見込みである。

BMW i7のプロトタイプ
BMW i7のプロトタイプ    BMW

i7には、SUVのiXと同じ第5世代のeドライブシステムを採用することも明らかになっている。また、プラットフォームにはiXやi4など完全EVのほか、2シリーズ・クーペといったICE車にも採用されているCLARプラットフォームを採用する。

パワートレインの詳細は明らかにされていないが、iX xドライブ50に採用されているデュアルモーターは523psを発生する。iXの0-100km/h加速は4.6秒、最高速度は200km/hとなっており、i7もほぼ同様の数値となるだろう。

iXに搭載されている105.2kWhのリチウムイオンバッテリーは、最大628kmの航続距離を実現するとされているが、同じユニットを採用するのであれば、i7がこれを上回ってもおかしくない。

iXは当初、xドライブ40、xドライブ50、そして最上位グレードのM60の3種類が用意され、後者は600ps以上の出力を備える。i7もこのようなラインナップになる可能性が高い。

31.0インチの大型スクリーン搭載

7シリーズは、今後数年間に導入されるユーロ7排出ガス規制のために開発された新世代エンジンをBMWで初めて採用するが、その詳細はあまり明らかではない。

EVのi7では、乗り心地が重視されることに変わりはないものの、BMWはドライビング・ダイナミクスが魅力の鍵になるとしている。

BMW i7のプロトタイプ
BMW i7のプロトタイプ    BMW

先日公開されたi7のプロトタイプは、カモフラージュによりデザインを隠しているが、7シリーズとは明らかに類似性がある。また、キドニーグリルは、「コンセプトXM」のような奇抜なものより控えめになると思われる。

これまで公道で目撃されたプロトタイプでは、ダッシュボード中央にインフォテインメント・ディスプレイを配置し、湾曲したデジタルメーターを搭載するなど、iXとよく似たインテリアが確認されている。

今回、i7と7シリーズでは、リアシートを「専用のプライベート・シネマラウンジに変え、乗員がさまざまな配信サービスから自分だけのコンテンツを選択できる」という31.0インチの「シアタースクリーン」を量産車で初めて搭載することも明らかになった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    トム・モーガン・フリーランダー

    Tom Morgan-Freelander

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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