次期アウディA6アバントeトロン 初のEVワゴン、コンセプト公開 2024年発売か

公開 : 2022.03.17 18:05

アウディは、次期A6アバントの電動モデル「eトロン」のコンセプトを公開。PPE構造を採用する次世代EV。

ワゴンタイプで初の「eトロン」

アウディA6には2024年に完全電動モデルが導入され、ワゴンタイプでは初となるアバントEVも設定される予定だ。

昨年、セダンタイプのA6 eトロン・コンセプトが公開されたが、アウディはこれに続いて、ワゴンタイプのA6アバントeトロン・コンセプトを公開した。ただし、燃焼エンジンを搭載した従来型のモデルも発売を計画しており、必ずしもEV一択となるわけではない。

アウディA6アバントeトロン・コンセプト
アウディA6アバントeトロン・コンセプト    アウディ

A6アバントeトロンは、セダンタイプ(現行A6とA7に代わるEVというビジョンを持つ)と同様に、ポルシェと共同開発している「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」をベースとしている。

このPPEは、ポルシェ・タイカンアウディeトロンGTの「J1」プラットフォームと、フォルクスワーゲン・グループで広く使われている「MEB」を融合させたもの。アウディは、「ロングドライブにふさわしいダイナミックな走行性能と日常的な適応力」を実現するとしている。

サイズは現行A6と同等 実用性は?

A6 eトロンのドライブトレインの詳細については明らかにされていないが、性能重視のツインモーター四輪駆動と効率重視の後輪駆動が選択でき、0-100km/h加速タイムは4秒以下から7秒まで幅広く設定されるという。

コンセプトでは、ツインモーター仕様は最高出力470psと最大トルク81kg-mを誇る。約100kWhのバッテリーをフロアに搭載し、航続距離は最大700kmとされている。また、270kWの速度で充電し、10分間で300km分の航続距離を得ることができるという。

アウディA6アバントeトロン・コンセプト
アウディA6アバントeトロン・コンセプト    アウディ

バッテリーは全体的に平らに配置されているため、現行のA6とほぼ変わらない室内スペースとラゲッジ容量を実現すると言われている。しかし、プロダクト・マーケティング責任者であるニコ・マーテンスによれば、EV用プラットフォームは「トランクだけでなく、フロントにフランクを設けることも可能で、より余裕と柔軟性がある」ため、実用性が高まる可能性があるとのことだ。

A6アバントeトロンは、全長4960mm、全幅1960mm、全高1440mmで、内燃エンジンの現行モデルとほぼ同じサイズである。

ワゴン不況でも「アバント」の需要は高い

数か月前、メルセデス・ベンツのプロダクト責任者であるマーカス・シェーファーは、車高の低いファミリーカーに対する需要減少に伴い、従来のワゴンモデルが「不確か」な将来に直面していると記者に語った。しかし、アウディのデザイナー、フィリップ・レーマースは次のよう語っている。

「当社には、非常にスポーティでエモーショナルなアバントという長い伝統があります。使い勝手の良さと表現力豊かでスポーティなデザインが見事に融合したこのボディスタイルに取り組むことは、デザイナーとして素晴らしいことだと思います」

アウディA6アバントeトロン・コンセプト(手前)
アウディA6アバントeトロン・コンセプト(手前)    アウディ

マーテンスも同意見だ。

「このクルマに対する需要は、いまだ旺盛です。確かにグローバルに通用するコンセプトではありませんが、大きな成功を収め、熱い需要があるのです」

なお、アウディは、主力モデルのA4と最上級モデルのA8も、将来的にPPEベースのEVに引き継ぐことを示唆している。

同社はすでにグランド・スフィア・コンセプトでA8の後継モデルを予告しているが、A4に関してはあまり言及されていない。A4の後継モデルは、A6に匹敵する性能と、セダン/ワゴンのボディスタイルが導入されることは間違いないが、発売時期は不明だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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