【今やれることはできた】売れ筋SUV『Q5』と先進BEV『A6 eトロン』同時発表!電動化の踊り場でアウディはどう立ち回る

公開 : 2025.07.29 11:45

アウディ・ジャパンは7月24日、『アウディ・ニューモデルスペシャルデビューショー・イン東京』を開催。最新のエンジンモデル『アウディQ5』と電気自動車『アウディA6 eトロン』を発表しました。発表会のレポートです。

「電気自動車の普及を推進する方針は変わりません」

アウディ・ジャパンは7月24日、『アウディ・ニューモデルスペシャルデビューショー・イン東京』を開催。最新の内燃エンジンモデル『アウディQ5』と、電気自動車『アウディA6 eトロン』を同時発表した。

同社ブランドディレクターのマティアス・シェーパース氏は、「アウディは、日本での電気自動車の普及を推進する方針は変わりませんが、日本のカスタマーのニーズに対応する内燃エンジンモデルも引き続き導入し、バランスよくラインナップを拡充していきます」と述べ、2025年上半期の活動を振り返りつつ、今後の戦略方針についてプレゼンした。

『アウディ・ニューモデルスペシャルデビューショー・イン東京』で発表された新型Q5。
『アウディ・ニューモデルスペシャルデビューショー・イン東京』で発表された新型Q5。    平井大介

「2025年は、日本で2拠点目となる『アウディ・チャージングハブ芝公園』やアウディ・ジャパン初の経由地充電スポット『アウディ・チャージングステーション厚木』オープンなど、電気自動車に関するインフラ整備を中心に電動化戦略を着実に推し進めてきました。

また、ブランドアイコンとなる都市型ショールーム『アウディ・シティ日本橋』をオープン。さらに今年は最新モデルを多数発表しており、2月に48V MHEVプラスを採用した初の内燃エンジンモデル『アウディA5/S5』、3月に次世代電動SUV『アウディQ6 eトロン』を発売しました。

そして本日、『アウディQ5』と『アウディA6 eトロン』が日本市場で発売となります。アウディとして電気自動車と内燃エンジンモデルを同時に発表する機会は初めてで、大きなマイルストーンとなります」

シェーパース氏は現在を『新しい製品ポートフォリオへの移行に向けた過渡期』と捉えており、「電動化戦略を着実に進めながらも、内燃エンジンモデルも着実に導入を進め、今回ふたつのモデルを新たに加えることで、お客様のニーズに合った製品ラインナップになる」と述べている。

新しい製品ポートフォリオへの移行に向けた過渡期

また、Q&Aでも記者からシェーパーシ氏に質問が飛んだが、世界的な『電動化の踊り場』と呼ばれる状況で、特に日本でのBEV伸び悩みは想定以上だった様子。アウディ・ジャパンは2022年に『アウディQ4 eトロン』をBEVとしてはいち早く導入し、フォルクスワーゲンポルシェと連携した『PCA』と呼ばれる急速充電ネットワークも構築。

2023年にはパワーXとも提携し、今年はPCAのレクサス連携こそ遅れているが、「今やれることはできた」と、シェーパース氏の本音ともとれるコメントがあった。

各ブランドでベストセラーカーを抱えるセグメントだけに、3代目Q5への期待は大きい。
各ブランドでベストセラーカーを抱えるセグメントだけに、3代目Q5への期待は大きい。    平井大介

シェーパース氏のプレゼンに続いては、アウディQ5が登場。プロダクトマーケティングの徳永雄三氏は、その特徴を以下のように説明した。

「今回紹介する第三世代のアウディQ5は、新開発のPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)を採用し、全方位で進化しました。すべてのパワートレインに標準採用となる48VのMHEVプラスは、パワーと効率、スムーズな走りを実現しました。状況次第では完全な電動走行も可能です」

Q5は2008年に初代を発売。ワールドワイドで160万台を販売するヒットモデルとなった。2017年に登場した2代目は110万台と少し落ち込んだが、メルセデス・ベンツGLCBMW X3ポルシェ・マカンボルボXC60、レクサスNXなど、どのブランドもベストセラーカーを抱えるセグメントだけに、3代目にかかる期待は大きい。

ちなみにQ5は初めてアウディを購入するオーナーが多く、40歳代と比較的若い年代が多いという。そのため、これまで売れ筋のディーゼルエンジンはもちろん取り揃えつつ、エントリーモデルとして760万円のガソリンモデルを用意したのもポイントだ。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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