インテリアはシンプルで機能的に ミニ・エレクトリック 試作車へ同乗 発売は1年半後

公開 : 2022.04.08 08:25

開発が進む次期型ミニ・エレクトリック。発売はまだ先ですが、英国編集部は助手席への同乗を許されました。

次期ミニ・エレクトリックの発売は1年半後

最近の自動車メーカーは、新モデルの発売前にプロトタイプをジャーナリストへ内見したり、試乗させてくれることが多い。広報用の試乗車を準備するより早く、話題喚起につなげたいのだろう。

とはいえ、発売の1年半も前にプロトタイプへの同乗が許されることは珍しい。今回の、ミニ・エレクトリックのように。

次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ
次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ

流石に正式発表もまだ先ということで、助手席に座らせてもらったプロトタイプのボディには、厳重なカモフラージュが施されていた。インテリアには、ステアリングホイールを除いて、どこも黒い布地が掛けられていた。

それでも、最終的なミニのデザインを想像する手がかりは、部分的に得られると思う。スタイリングは、2021年末にすでにリークされているから、ご覧になったという読者もいらっしゃるかもしれない。

写真にある、黄色と黒のまだら模様の中で目立つ、ヘッドライト・リングと四角いテールライトはあくまでも偽装。実際のデザインとは関係ない。

現行型のミニと比べて、左右のタイヤの間隔、トレッドは広くなり、フロント・オーバーハングは短くなる。ホイールの直径は大きくなり、ホイールベースは伸ばされる。より、走り重視のプロポーションを得るといえる。

シンプルで機能的になるインテリア

新しいインテリアのデザインは、2021年夏に公開されたコンセプトカー、ミニ・ストリップとのつながりを感じさせる。現在のミニと比べて、だいぶシンプルな造形へ振られるようだ。

装飾的な要素を減らし、クロームメッキなどの使用量も少なくなるという。より機能的なものになると考えられる。

次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ
次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ

ダッシュボードの中央には、大画面のタッチモニターが据えられる。インフォテインメント・システムだけでなく、エアコンなどの操作も、このモニターが受け持つことになる。

タッチモニターの下には、ドライブモードを選べるものなど、実際に押せるハードスイッチが並ぶ。クルマ自体のオン/オフを切り替える、イグニッション・スイッチも。

これまでドライバーの正面にあった、メータークラスターは姿を消す様子。そのかわり、フロントガラスへ情報を投影するヘッドアップ・ディスプレイが搭載されるという。

今回、極寒の圧雪コースでミニ・エレクトリック・プロトタイプのステアリングホイールを握ってくれたのは、開発を担当する技術者のクラウス・ブラマー氏。筆者は、その助手席に座って我慢だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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