インテリアはシンプルで機能的に ミニ・エレクトリック 試作車へ同乗 発売は1年半後

公開 : 2022.04.08 08:25

新世代のトラクション・コントロール

その印象の限りでは、次期ミニ・エレクトリックの車内は従来より若干静かに感じられた。サスペンションは、落ち着きを増したようでもある。これまで荒れた路面などで顕著だった、弾かれるように硬い乗り心地は穏やかになった印象を受けた。

彼は、電動パワーステアリングのフィーリングに若干ぎこちなさが残っていると説明していた。これは、追々改良を受けることになる。

次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ
次期ミニ・エレクトリック・プロトタイプ

次期ミニ・エレクトリックの操縦性を向上させる要素となるのが、新世代のトラクション・コントロール。新しい駆動用モーターのコントローラーに、実装されるとのこと。駆動用モーターと直結する形で制御されるため、従来より迅速にシステム介入できるという。

トラクションが完全に失われる前に、予測的に判断して働かせることも可能になる。それにより、駆動力が断続的に途切れるような介入の仕方も、避けられるそうだ。結果として、アンダーステアとトルクステアも低減できることになる。

少なくとも、新しいミニ・エレクトリックのプロトタイプは、雪上コースを力強く走っていた。現行型のガソリンエンジン・モデルより。次期ミニの開発は、2023年の発売に向けて順調に進んでいるといえるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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