メルセデス・ベンツCクラス 詳細データテスト 競合車を引き離すEV航続距離 強みは走りより洗練性

公開 : 2022.05.14 20:25

新型Cクラスをテスト。装備内容やエルゴノミクスは優秀ですが、質感やパッケージングには改善の余地も。とはいえ、今回のPHEVパワートレインはライバルを圧倒する性能。英国編集部は、クラストップとの評価を下しました。

はじめに

W206世代のCクラスは、世界的な古参メーカーのひとつであるメルセデス・ベンツにとって過渡期のクルマだが、非常に重要なモデルであることに変わりはない。Cクラスとしては、多気筒エンジンを設定しない初の世代であり、同時に完全電動化を意図した開発がされていない最後の世代でもある。

いうまでもなく、それは電動化がされていないというわけではない。事実、シュトゥットガルトは特段の関心を集めることを狙い、欧州で重要となる社用車需要に応えるべく、まずは2タイプのPHEVをCクラスに設定する。ディーゼルベースのモデルも準備中だが、今のところは今回テストする新型C300eのみが購入可能だ。

テスト車:メルセデス・ベンツC300e AMGライン
テスト車:メルセデス・ベンツC300e AMGライン    LUC LACEY

英国のラインナップを見ると、C300eより安価なモデルはあるものの、トップグレードというわけではない。メカニズムについてはこのあと詳しく解説するが、先代CクラスPHEVのオーナーにはお馴染みのものだ。エンジンは2.0L直4ガソリンターボで、フロントに縦置き。それとトランスミッションの間には、かなりパワフルな電気モーターが配置され、駆動用バッテリーは荷室の床下に搭載される。

ただし、このバッテリーのエネルギー密度は飛躍的に向上している。それにより、いくつかの点ではあきらかに技術的な先進性を得たが、ほかの点では古き佳きメルセデスの美点を備えるクルマとなっているはずだ。

新型C300eのバリエーションは豊富で、セダンもワゴンも、後輪駆動も四輪駆動も設定される。今回は基本形ともいうべき、後輪駆動セダンをテストする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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