マセラティMC20にスパイダーモデル「チェロ」登場 大胆デザイン 3385万円~

公開 : 2022.05.26 03:30

「凝った」インテリア

MC20チェロのデビューに伴い、マセラティはプリマ・セリエという名のローンチエディションを発売する。

これは全世界でたった60台のみが用意されるもので、ボディカラーはチェロのデビューとともに設定されたアクアマリンとなる。

マセラティMC20チェロ
マセラティMC20チェロ    マセラティ

このアクアマリン、通常はホワイトパールのように見えるが、光が強く当たったハイライト部分のみブルーが浮かび上がる。

その秘密は、3層構造のペイントにある。

これは、ボディにベースとなるマットのグレーを塗り、その上にパール系のカラーを塗装。

さらにその上にクリアを吹くことで、見る角度によって色合いが変化するボディカラーを実現したという。

なお、フォーリセリエと呼ばれるマセラティ独自のカスタマイゼーションプログラムでも、このアクアマリンは用意されるとのなので、たとえプリマ・セリエを買い逃しても諦めるのはまだ早いといえるだろう。

インテリア・デザインにもMC20チェロならではの新機軸が見受けられる。

写真では、淡いグレーのレザーのシートにV字型のステッチが入っているだけのように見えるかもしれないが、実はこれ、薄いレザーにV字型の切れ込みを入れ、そのすき間から、裏側に貼り付けたメタリックカラーの素材が見えるようにしたという凝った構造。

しかも、このメタリックカラーも色合いが見る角度によって変化する「玉虫色」になっているというこだわりよう。

これだけでも、MC20のインテリアが一気にモダンで華やかなものに生まれ変わったような印象を受けるはずだ。

MCチェロのデリバリーは2023年早々に開始される模様。価格は「3385万円から」と発表されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。

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