39台差でNボックスを退け、「スズキ・スペーシア」が軽の1位 2022年5月の新車販売

公開 : 2022.06.07 05:45

2022年5月の車名別の新車販売ランキングが発表に。軽の首位が入れ替わりました。39台差でスペーシアが1位を奪っています。

スーパーハイトワゴンの首位争いに異変

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

2022年5月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

結果を見ると、半導体などパーツの供給不足による生産調整の影響の大小が、モデルによって明確に表れる形となった。

減産に揺れた2022年5月。軽の1位は、生産調整の影響が比較的少なかったスズキ・スペーシアに。王者Nボックスに土をつけた。写真はスペーシア・ギア(デニムブルーメタリック)。
減産に揺れた2022年5月。軽の1位は、生産調整の影響が比較的少なかったスズキスペーシアに。王者Nボックスに土をつけた。写真はスペーシア・ギア(デニムブルーメタリック)。    AUTOCAR JAPAN

5月の軽自動車のランキングは、前月から大きく順位が変わる。

首位に立ったのは、前年同月比17.3%減ながら8670台を販売したスズキ・スペーシア。

前月まで圧倒的な台数差で首位を守っていたホンダNボックスは、生産ラインの一時稼働停止が響いて同39.3%減(8631台)と苦戦し、第2位に陥落する。

第3位にはキャンバスモデルの受注が堅調なダイハツ・ムーヴが、同22.1%減の6070台を記録してランクイン。前月第3位のダイハツタントは、やはり生産調整の影響で同47.6%減(4221台)にとどまり、第9位にダウンした。

2022年5月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報

1位 スズキ・スペーシア:8670台
2位 ホンダNボックス:8631台
3位 ダイハツ・ムーヴ:6070台
4位 日産ルークス:5793台
5位 スズキ・ワゴンR:5678台
6位 スズキ・ハスラー:5444台
7位 ダイハツ・ミラ:5020台
8位 スズキ・アルト:4464台
9位 ダイハツ・タント:4221台
10位 スズキ・ジムニー:2881台

注目モデルの成績を見ていこう。

軽シェア1位はスズキ ワゴンRも伸びる

新バージョンのスマイルが販売を牽引するスズキ・ワゴンRは、前年同月比48.8%増(5678台)を達成して第5位にランクイン。

エコなハッチバックモデルとして根強い人気のダイハツ・ミラは、同6.8%増(5020台)を成し遂げて第7位に。

ワゴンRは、追加車種として加わったワゴンRスマイルが好調で、販売を伸ばしている。スーパーハイトワゴンほど背が高くないスライドドア車の需要に応えた。
ワゴンRは、追加車種として加わったワゴンRスマイルが好調で、販売を伸ばしている。スーパーハイトワゴンほど背が高くないスライドドア車の需要に応えた。    前田惠介

昨年10月に一部仕様変更を図ったスズキ・ジムニーは、同14.7%増(2881台)を登録して第10位に入る。

また、ホンダS660の生産終了によって軽自動車唯一の2シータースポーツとなったダイハツ・コペンは同36.6%増(306台)、兄弟車のトヨタ・コペンは同113.4%増(207台)を達成。

昨年12月より全ての法人や個人ユーザーも対象にして販売を開始したトヨタC+podは、同828.6%増(130台)を売り上げた。

さらに、商用車のカテゴリーでは昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼットカーゴが、同20.8%増(5934台)を成し遂げている。

登録車の5月のランキングも、前月から順位が変動する。

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