エンジンに失望させられた名車 24選 パワー不足や故障に泣いた不運のモデルたち

公開 : 2022.07.09 06:05

BMW 3シリーズ(2004年)

ここではE90型BMW 3シリーズを取り上げたが、このリストに含まれる理由となったN47型ディーゼルエンジンは、1シリーズ(E81型)および5シリーズ(E60型)にも搭載されているものである。クルマ自体はどれも魅力的だが、このN47はタイミングチェーンの磨耗や故障などの頻度が高く、オーナーにとって悪夢のようなエンジンだった。

故障が近いとガタガタと音がするのだが、チェーンはエンジンの奥に埋まっているため、チェーン交換費用は中古車価格を超えてしまうこともある。

BMW 3シリーズ(2004年)
BMW 3シリーズ(2004年)

ランドローバー・ディスカバリー3(2004年)

ランドローバー・ディスカバリー3は、大人7人が快適に乗れてどこへでも行ける、初めての高級オフローダーだった。スマートなデザインと素晴らしいドライビングを誇り、2.7L TDV6エンジン(後に3.0Lに拡大)もスムーズでトルクフルだった。

このエンジンはフォードとPSAの共同開発によるものだが、発売から月日を重ねるにつれ、クランクシャフトが何の前触れもなく折れるという大きな弱点があることが明らかになった。これはディスカバリーに限ったことではなく、他のジャガーランドローバーも同じ問題を抱えていた。せめて壊れる前には教えてほしいものだ。

ランドローバー・ディスカバリー3(2004年)
ランドローバー・ディスカバリー3(2004年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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