オーナーの意見を聞いてみる

チー・チウ・リー氏

「本当にMR-Sが大好き。今でも素晴らしいクルマだと思います。運転すれば、まるで小さなポルシェ911のよう。スポーティなトヨタ車らしく、セリカのように、ドライバーの腰を中心に気持ちよく旋回していきます」

「サスペンションが柔らかく、同乗者の体重が重いと起伏でシャシーが路面に当たることもありますね。TRDサスを組むと改善できます。車高が下がり、操縦性と乗り心地も改善できます」

「程々の動力性能で、運転免許証を危険に晒すことなく存分に楽しめます。しかも、維持費も掛かりません。タイヤは、ブリヂストンよりヨコハマの方が相性は良いようです」

知っておくべきこと

MR-Sのボディパネルは、メインシェルにボルトで固定されている。表面が損傷しても、交換はさほど難しくない。シート後方には、ウインドディフレクターが付いている。

2004年のマイナーチェンジで、フロント側にクロスメンバーが追加され、ボディ剛性が向上している。また、リアバンパーのブレースも更新され、リアストラットとフロアまわり、センタートンネルも強化された。

同時期には、乗り心地と操縦性を向上させるため、スプリングとダンパーが改良されている。リアタイヤのサイズも、15インチから16インチへ変更されている。

英国ではいくら払うべき？

1600ポンド（約26万円）〜1999ポンド（約32万円）

英国では前期型のMR-Sが選べる価格帯。悪くない状態のクルマも見つかるが、整備費用には余裕を見ておきたい。

2000ポンド（約33万円）〜3999ポンド（約66万円）

状態の良い前期型のMR-Sを狙える。走行距離が長めの後期型も出てくる。

4000ポンド（約67万円）〜4999ポンド（約83万円）

状態の良い例が多くなる。英国では、オーナーによって改造されたMR-Sも少なくない。なかには強気に価格設定された例もあるので、良く比較したい。

5000ポンド（約84万円）以上

走行距離が短めで、安心できる整備記録が残ったMR-Sを英国では探せる。前期型だけでなく、後期型も多く出てくる。

英国で掘り出し物を発見

トヨタMR2（MR-S／英国仕様）　登録：2003年　走行距離：11万5800km　価格：2995ポンド（約50万円）

整備記録が揃っている、走行距離が短めのMR-S。この手のクルマを専門に扱うショップが売り主で、車検も残っている。

きれいなメタリックシルバーのボディと相性の良い、ブラック・レザーのインテリア。エアコンにCDチェンジャー、ボディキットなどのオプションも組まれている。

画像　真のドライバーズカー　トヨタMR-Sと2代目MR2　現行のスープラとGR86、GRヤリスも　全94枚