価格破壊級のBEV MGモーター MG4へ試乗 ID.3より活発で快適 しかもお手頃 前編 

公開 : 2022.09.13 08:25

遥かにモダンな内外のデザイン

これまでMGモーターのショールームに並んでいたモデルと比べれば、ボディのスタイリングは遥かにモダン。フロントマスクはシャープでリアのオーバーハングは短く、テールライトのデザインも凝っている。

Aピラーから伸びやかに続くルーフは、ウインドウ回りがブラック・アウトされ浮いているように見えるし、ボディの下回りもブラックのトリムで覆われる。フォルクスワーゲンID.3より躍動感があると思う。

MGモーター MG4 SEロングレンジ(英国仕様)
MGモーター MG4 SEロングレンジ(英国仕様)

インテリアデザインも印象的。水平基調のダッシュボードの高い位置に、宙に浮いたようにタッチモニターが据えられている。ステアリングホイールは上下がフラットに切られ、スタイリッシュな雰囲気を高めている。

リアシートのアームレストが付いていないなど、コスト削減の結果がゼロではない。しかし、内装パネルの上部はソフト加工され、ステアリングホイールはレザー巻き。価格を考えれば仕上がりは褒められる。

荷室容量は平均的な大きさで、特に凝った仕掛けもないとはいえ、充電ケーブルをしまえる場所はちゃんと確保されている。リアシートの背もたれを折りたためば、荷室を広げることもできる。

シートやフロアカーペット、ドアトリムなどはブラックが主体で明るさはないものの、空間自体にはゆとりがある。BEVのライバルと比べれば、明らかに有利といえる。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・ブレンナー

    Richard Bremner

    英国編集部
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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