クラシカルな魅力が漂う ボルボV90 クロスカントリー T5へ試乗 ブランドらしいワゴン 前編

公開 : 2022.12.04 08:25

実用性に優れ堅牢 知的な雰囲気が漂う

今回の試乗車になっていたのは、254psを発揮するマイルド・ハイブリッド・ガソリンターボのB5。トリムグレードはエントリー側のプラスで、オプションとしてメタリック塗装とスペアタイヤが装備されていた。

最近のモデルは、少し当惑するほど欲張ったコンセプトが掲げられていたりする。だが、ボルボV90 クロスカントリーに与えているのは「リラックスできる信頼感」といった内容のもの。クルマの個性を端的に表現し、複雑な意味は含まれていない。

ボルボV90 クロスカントリー・プラス B5 AWD(英国仕様)
ボルボV90 クロスカントリー・プラス B5 AWD(英国仕様)

V90 クロスカントリーは、知的な雰囲気を漂わせるスタイリグを持つ、ボディが大きい上級ステーションワゴンだ。実用性に優れ堅牢で、何よりも安全性と快適性に意識が配られている。

SUVほど高くは車高が持ち上げられていないため、操縦性は従来的な乗用車に近い。ドライバーの目線もさほど高くはなく、都市部の交通へ自然に溶け込める。

サスペンションはストロークが長く、ホイール・サイズはこのクラスとしては堅実的な19インチ。タイヤのサイドウオールが厚く、柔らかいスプリングと組み合わされ、英国の一般道でも乗り心地は優しい。衝撃を吸収し、快適な移動空間を保ってくれる。

それでいて、通常のV90より余裕のある最低地上高が確保されており、汎用性も引き上げられている。歩道の段差へ神経質になる必要はないだろう。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

クラシカルな魅力が漂う ボルボV90 クロスカントリー T5へ試乗 ブランドらしいワゴンの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事