【10分で読める】2022年クルマ業界10大ニュース 軽EVや新型プリウス登場など 話題の車種をおさらい

公開 : 2023.01.02 05:45

ミニバン御三家そろい踏み

2022年は人気のミニバンが数多く登場しました。

トヨタからは1月にノアヴォクシーの兄弟車が発売されました。

トヨタ・ノア/日産セレナ/ホンダ・ステップワゴン
トヨタ・ノア/日産セレナ/ホンダステップワゴン    トヨタ/日産/ホンダ

そのライバルとなるホンダのステップワゴンは5月、日産のセレナは12月に発売されています。

ミッドサイズの人気ミニバンが3車(ノア&ヴォクシーで1車カウント)ともに同年に発売になることは、めったにあることではありません。

また、8月にはトヨタのコンパクトミニバンであるシエンタも新型が発売開始となっています。

どれも人気の高いモデルばかりですから、2023年はミニバンの売れ行きがさらに高まるはずです。

販売数こそ少ないものの注目度の高いのがスポーツカー

2022年は日産からフェアレディZ、ホンダからはシビック・タイプRという2台が発売となっています。

フェアレディZは最高出力405ps、シビックタイプRは最高出力330psという驚異的なパワーを備える2台です。

ちなみにコロナ禍による生産停滞と受注集中の結果、残念なことに、現在(2022年12月時点)、フェアレディZの受注は一時停止に。シビック・タイプRは納車まで1年以上となっています。

世界的にEVシフトの声が高まっている状況ですが、こうした伝統的なスポーツカーの注目度の高さはいまだ衰えていないようです。

2022年は「EVの年」

2022年はEVの注目度がいつになく高い年だったともいえます。

そうした世相を象徴した新型車が、日産のサクラ三菱eKクロスEVの兄弟車です。

日産サクラ(上)と三菱eKクロスEV。日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞した。
日産サクラ(上)と三菱eKクロスEV。日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞した。

軽自動車規格のEVとして両車は6月より発売を開始。その評価は非常に高く、日本カー・オブ・ザ・イヤーとRJCカー・オブ・ザ・イヤーという、日本に2つあるカー・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞しました。

また、販売も順調で6~11月の半年で、サクラは1万8319台、三菱eKクロスEVは3423台の販売を記録。

これは2021年の1年間で売れたリーフの1万843台を楽々上回る数字。EVのベストセラーとなっています。

また、海外ブランドのEVも話題になりました。

その筆頭が、ヒョンデアイオニック5です。

2009年に日本の乗用車市場から撤退した韓国のヒョンデが13年ぶりに日本市場に復活。

EVであるアイオニック5と燃料電池車のネッソの2車種を5月より発売したのです。

さらには、7月に中国のBYDが日本市場に2023年から参入することを発表。

BYDは2021年1~6月だけで約64万台のEVを販売した世界最大級のEVメーカーです。ヒョンデとBYDという新しいプレイヤーの登場は、今後の日本のEV市場の行方に大きな影響を与えることでしょう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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