20年の歴史に幕 マツダ6 英国での販売終了 後継モデルの予定は?

公開 : 2023.01.26 18:05

マツダは英国向けのマツダ6の販売を終了すると発表しました。英国ではセダンやステーションワゴンの販売が減少しており、代わりにSUVの人気が高まっているため、やむなく廃止になったとされています。

20年の販売に幕 SUV人気の押されて

マツダは、英国向けのマツダ6の販売を終了した。2002年から3代にわたって続けられた販売に幕を下ろす。

マツダUKはAUTOCARに寄せた声明の中で、SUVを優先的に購入する顧客が増え、このセグメントでの販売が減少したため、6を廃止する決定を下したと述べている。

マツダ6はセダンとステーションワゴンの2タイプが用意されている。
マツダ6はセダンとステーションワゴンの2タイプが用意されている。

今後、英国ではCX-60 PHEV、CX-60ディーゼル、CX-5に注力する予定である。

6は昨年、米国でも販売を終了したが、欧州の一部の国では当分の間、販売が継続されるという。英国仕様は、2.0Lおよび2.5Lのガソリンエンジンを搭載し、電動化はされていなかった。

2002年の初代モデル(日本名:アテンザ)の発売から3世代にわたって、累計16万9123台が英国で販売された。初代モデルには、最高出力260ps、0-100km/h加速6.6秒のパフォーマンスモデル、6 MPSもラインナップされていた。

2008年にフルモデルチェンジで2代目が登場し、現行モデルの3代目は2012年に発売された。

撤退の理由となった販売台数の落ち込みは、英国だけでなく、欧州各地にも及んでいる。調査会社ジャトー・ダイナミクスによると、欧州では2021年に4865台が販売され、2020年から28%減となった。2022年11月までの年間販売台数は4104台だった。

マツダの総販売台数のうち、大きな割合を占めているのがクロスオーバーとSUVモデルである。2022年11月末までの数字を見ると、CX-30が3万2636台、CX-5が2万7828台、新型CX-60が8162台となっている。

成長するクロスオーバー/SUVセグメントへのコミットメントを考えると、6の後継モデルが英国で発売される可能性は低いだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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