「減産」乗り越えたトヨタ勢、本領発揮 1月の新車販売ランキング、上位に「1万台超え」が続出

公開 : 2023.02.07 06:35

1月の新車販売ランキングです。1万台以上を売ったモデルが、7車種に拡大。生産調整の影響が少ないトヨタのミニバン・SUVが伸びています。

1月の登録車、ヤリス・シリーズ首位

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

2023年1月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

登録車の1月のランキングは、生産調整の影響で前年同月比18.7%減ながら1万4772台を販売したトヨタヤリスが、2か月ぶりの首位を獲得。

トヨタ・ヴォクシーは、月販基準台数(5400台)を超える7068台を登録。写真はホワイトハウス・キャンパーによるヴォクシーのキャンピングカー「ノア・ヴォクシー・デイズ」。
トヨタ・ヴォクシーは、月販基準台数(5400台)を超える7068台を登録。写真はホワイトハウス・キャンパーによるヴォクシーのキャンピングカーノア・ヴォクシー・デイズ」。    AUTOCAR JAPAN

前月首位のトヨタ・カローラは、同14.1%増(1万4463台)を達成したものの第2位に後退した。

続く第3位には、昨年8月に全面改良したトヨタ・シエンタが同219.5%増(1万1038台)を記録して前月と同位に位置。

また、第4位には昨秋に一部仕様向上を図った日産ノートが同17.9%増(9875台)、第5位には定番コンパクト・ハイトワゴンのトヨタ・ルーミーが同28.4%減(7674台)を成し遂げてランクインした。

2023年1月 登録車のブランド通称名別順位

1位 トヨタ・ヤリス:1万4772台
2位 トヨタ・カローラ:1万4463台
3位 トヨタ・シエンタ:1万1038台
4位 日産ノート:9875台
5位 トヨタ・ルーミー:7674台
6位 トヨタ・アクア:7130台
7位 トヨタ・ヴォクシー:7068台
8位 トヨタ・ノア:6859台
9位 ホンダフリード:5808台
10位 トヨタ・アルファード:5144台

前年比プラス、SUV・ミニバンに集中

注目車の動きを見ていこう。

ベスト20以内では生産調整の影響が縮小したトヨタのRVモデルの躍進が際立ち、昨年1月に全面改良したトヨタ・ヴォクシーが前年同月比298.4%増の7068台を販売して第7位に。

こちらもトヨタ・ヴォクシーのキャンピングカー。バンテック新潟の「ミニバン・レボリューションS」だ。ペットベッドもオプションで設定されている。
こちらもトヨタ・ヴォクシーのキャンピングカー。バンテック新潟の「ミニバン・レボリューションS」だ。ペットベッドもオプションで設定されている。    AUTOCAR JAPAN

トヨタ・ノアは同315.7%増の6859台を販売して第8位に。

昨年10月に一部改良およびプラグインハイブリッド車の追加を実施したトヨタ・ハリアーが同60.0%増の4879台を販売して第11位に。

昨年10月に一部改良を図ったトヨタRAV4が同161.4%増の4750台を販売して第12位に。

クロスオーバーを設定したトヨタ・クラウンが同180.1%増の4498台を販売して第14位にランクインする。

他ブランドでもRV、とくにSUVモデル群が好成績を示し、昨年9月に発売したマツダCX-60が3023台を売り上げて第21位に。

昨年7月に仕様変更を行ったジムニー・シエラが同133.6%増(2364台)を達成して第24位に。

昨年8月にSTIスポーツを追加したスバルフォレスターが38.3%増(2338台)を記録して第25位に、昨年7月に全面改良した日産エクストレイルが同90.3%増(1517台)を成し遂げて第36位に入った。

軽自動車についても確認しよう。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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