いすゞの小型トラック「エルフ」、フルモデルチェンジ 内外装刷新 デザイン/EVモデルを解説

公開 : 2023.03.11 06:45

いすゞは、フルモデルチェンジした新型エルフを発売します。刷新された内外装デザインやEVなど、新型を解説します。

内外装デザイン刷新 新型エルフ

いすゞは、フルモデルチェンジした新型エルフを発売する。

今回、フルモデルチェンジした小型トラック「エルフ」は、「デザイン」「ホスピタリティ」「エコノミー」「セーフティ」「コネクテッド」「ラインナップ」の6つのポイントを中心に進化した。

新型いすゞエルフ(用品装着車)
新型いすゞエルフ(用品装着車)    いすゞ

また、いすゞとして初の量産バッテリーEV(BEV)である「エルフEV」を投入することで商用BEVの社会実装に貢献する。

新型エルフは、「PLEASURE to CARRY」をコンセプトに内外装を一新。先進性とタフさ、機能性と華やかさを高い次元で両立し、「運ぶ」を担うドライバーがトラックを使う楽しさを感じられるデザインを追求した。

エクステリアデザインは、商用車らしい堅牢さを表現しつつ、フロントフェイスで躍動感や先進性を表現。

インテリアでは、親しみやすさと軽快感を表現し、長く使う道具としてのタフさやロングライフで褪せないデザインを目指した。

インテリアカラーにはドライバーの多様化を意識したニュートラルな色味や素材を採用。人が直接触れる部分をブラックで表現することで、識別性を向上させ、傷のつきにくさに配慮した。

標準キャブは、疲れづらいキャブ空間を目指し、ドライバーの上方・前方・側方のクリアランスを大幅に拡大。これにより、小型貨物キャブオーバートラックで最もゆとりあるキャブを実現した。

また、ドア開口部の拡大と上下2方向からアクセス可能なセミグリップ式ドアハンドルの採用により、乗降性・操作性が向上した。

誰でも運転しやすい運転席を目指し、ステアリングの小径化やシートの材質・表皮縫製・スライドピッチの変更、ペダル位置の最適化などドライバーが運転時に触れるすべての機能を見直し、最適なドライビングポジションを追求した。

さらに、高速走行や寒い季節での運行などさまざまな使い方でも快適に運転できるよう、アームレストやシートヒーターを採用。

メーターパネルには7インチのメーターディスプレイを採用し、安全支援機能の作動状況や車両コンディションを表示することで、運転時の視線移動や操作を最小限に留める。

そのほか、ステアリングスイッチの採用やスイッチレイアウトの見直しにより操作性を向上させた。

内燃モデルも進化 「アイシム」とは?

内燃機関においてもさらなるCO2削減を目指し、新型トランスミッションの開発や改良により、燃費性能の向上を追求した。

新型エルフでは、AT免許で運転可能なAMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)として9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)の「ISIM(Isuzu Smooth Intelligent TransMission/アイシム)」を 新開発し、燃費性に優れる4JZ1エンジンに組み合わせることで、燃費性能を追求した。

アイシムは9速に多段化したことで、エンジン回転数の上昇を抑えられ、低騒音化による運転疲労軽減を実現。誰でも省燃費運転がしやすくなった。

また、デュアルクラッチ構造による素早いシフトチェンジで、変速時のトルク抜けやシフトショックを低減し、トラックのイメージを塗り替えるドライブフィーリングを実現させる。

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    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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