1.4Lターボのスポーツも外せない スズキ・スイフト(4代目) 英国版中古車ガイド 指名競合はフィエスタ

公開 : 2023.03.29 08:25

楽しいコンパクト・ハッチバックが驚くほどのお値段で。現行スイフトの魅力を、中古車で英国編集部が再確認します。

先代から車重は120kgもダイエット

うれしい要素が凝縮した小さなボディ。スズキスイフトは、長年に渡ってそれを具現化してきた。2016年に登場した4代目も、運転を楽しめ懐に優しいという特徴を受け継ぎ、中古車としても魅力度の高いモデルとなっている。ハイブリッドも選べる。

スズキは4代目のスイフトに、新設計となる軽量・高剛性なハーテクト・プラットフォームを採用。先代譲りの秀でた動的能力を備えつつ、車重は120kgもダイエットされており、仕様によっては車重を800kg台に抑えている。

スズキ・スイフト・スポーツ(英国仕様)
スズキ・スイフト・スポーツ(英国仕様)

シャシー開発は英国の一般道でも詰められており、最大の特徴といえるのが正確でダイレクトな操縦性。スズキは、ライバルとしてフォードフィエスタを挙げる。ただし、乗り心地では及ばないが。

標準装備は先代から大幅に向上している。英国仕様の場合、15インチ・アルミホイールに6エアバッグ、パワーウインドウ、レザー巻きステアリングホイール、ブルートゥース対応ラジオ、LEDデイライトなどがエントリーグレードから備わる。

中級グレードでは、アルミホイールが16インチに。バックカメラとフォグライトのほか、アップル・カープレイとアンドロイド・オートでスマートフォンとの連携に対応した、7.0インチ・タッチモニターが装備される。

英国のトップグレードになると、メーターパネルに4.2インチのモニターが実装され、オートエアコンを獲得。衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシスト、アダプティブ・クルーズコントロール、オートハイビームなども盛り込まれる。

1.4L 4気筒で130psのスイフト・スポーツも

日本では2020年、英国では2021年にマイナーチェンジ。新しいフロントグリルなどで、リフレッシュが図られている。

さらに英国仕様では、LEDヘッドライトとアダプティブ・クルーズコントロール、リアカメラ、7.0インチのタッチモニター、16インチ・アルミホイールなどが全グレードの標準装備に格上げ。価格競争力を高めている。

スズキ・スイフト・スポーツ(英国仕様)
スズキ・スイフト・スポーツ(英国仕様)

そしてスイフトといえば、軽く熱が加えられたスイフト・スポーツも外せない。高剛性ボディに合わせて、パンチ力を高めた好燃費のエンジンが搭載されている。スポーティなルックスで、しっかり差別化もされている。

英国仕様のエンジンのラインナップは、90psで23.0km/Lがうたわれる1.2L 4気筒「デュアルジェット」自然吸気ガソリンがベースユニット。その上に、110psの1.0L 3気筒「ブースタージェット」ガソリンターボが用意される。燃費は21.6km/Lとなる。

この1.0L 3気筒ターボユニットには、スターター・ジェネレーターによるマイルド・ハイブリッドも設定。前輪駆動が標準だが、四輪駆動も上級グレードでは選択可能になる。

スイフト・スポーツに搭載されるのは、1.4L 4気筒「ブースタージェット」ターボ。英国仕様の最高出力は130ps、最大トルクは23.8kg-mを発揮し、0-100km/h加速を9.1秒でこなす。専用バンパーに2本出しマフラーなど、スタイルアップも忘れていない。

意欲的な加速で走りを楽しみたいなら、スイフト・スポーツが好適。それでいて、燃費はWLTP値で16.7km/Lと悪くない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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