豪華すぎる4人乗りミニバン、「レクサスLM」日本発売へ! RX顔の新型が上海デビュー

公開 : 2023.04.18 11:00  更新 : 2023.04.19 15:24

高級ミニバン「レクサスLM」の新型が、上海モーターショー2023でデビュー。ついに、日本導入が明らかになりました。

サイズ判明! アルファードと比較

18日に開幕した上海モーターショー2023で、レクサスがミニバンの新型「LM」を初公開した。

なんと、この秋に日本発売するという。

上海モーターショー2023で発表された新型レクサスLMプロトタイプ。サイズは、全長5125×全幅1890×全高1955mm。
上海モーターショー2023で発表された新型レクサスLMプロトタイプ。サイズは、全長5125×全幅1890×全高1955mm。    レクサス

従来型のLMは、中国・アジア地域のショーファードリブンMPVの需要に応えるため、2020年に販売開始。2列シート4座、3列シート7座という2つの仕様をラインナップしていた。

新型には、2列シートの4座、3列シートの6/7座が用意されるのだが、興味深いのは日本仕様は4人乗りから導入を始めるということ。

そのパワートレインは、上海で発表された「2.4L直4ターボ・ハイブリッド」「2.5L直4ハイブリッド」のうち、前者になることも分かっている。

新型の外観は、気品と空力特性を求め、フロントフェイスに新型レクサスRXのような顔立ちを与えた。かつてレクサスを象徴していた「スピンドルグリル」は姿を変え、グリルとボディの境い目がない新世代デザインコンセプト「スピンドルボディ」になっているのが見て取れる。

そのボディサイズは、全長5125×全幅1890×全高1955mm(プロトタイプ値)。

現行型アルファードと比べて、175mm長く、105mmもワイドだが、高さはほとんど変わらない。

ホイールベースは、アルファードと同じ3000mmだ。

4人乗りの内装は? 48インチの大画面

さて、日本にも入ってくる4人乗り仕様について詳しく確認しよう。

上海ショーに展示中の4シーターモデルは、前席・後席の間にパーティションを設置している。

日本導入がアナウンスされた4シーター仕様の内装。前後席を隔てるパーティションの上部はスモークガラスで、ガラスの濃さを変更できるようだ。
日本導入がアナウンスされた4シーター仕様の内装。前後席を隔てるパーティションの上部はスモークガラスで、ガラスの濃さを変更できるようだ。    レクサス

上部には、昇降式のスモークガラスが備わり、ガラス越しに続く空間を感じさせつつ、後席乗員のプライバシーを両立する。

パーティションの中段には、48インチの大型ワイド・ディスプレイが陣取り、見るからにラグジュアリーな空間に仕立てられている。

この大画面は、エンターテイメントに利用できるだけでなく、オンラインのビジネスミーティングにも有用だ。そして下段には、シャンパンなどの瓶が入る冷蔵庫も設けられている。

大きな後席は、専用の独立シートで身体をゆったり包み込む。オットマンの伸縮量をこれまでより長くしたほか、アームレストにもシートヒーターを装備するという特等席だ。

車体を強化 上級ミニバンの乗り心地

乗り心地に関しては、レクサスが次世代に向けて取り組んでいる「素性の刷新」を実践。

大きなワンボックス型となるミニバンの弱点を克服すべく、ラジエターサポートブレース/ロッカーストレート構造/リア床下ブレース/クォーターピラー部レインフォースメント設定などにより、従来型比で約1.5倍のねじり剛性を確保したという。

新型LM(ソニッククォーツ)のサイドビュー。ラグジュアリームーバーの頭文字をとって「LM」を名乗る。
新型LM(ソニッククォーツ)のサイドビュー。ラグジュアリームーバーの頭文字をとって「LM」を名乗る。    レクサス

さらにアッパーボディやフロアに構造用接着剤を採用し、振動の軽減も追求した。

また、「周波数感応バルブ付き電子制御サスペンション」をレクサスとして初採用。きめ細かく減衰して振動を軽減し、レクサスならではの“常に上質な乗り心地”を提供するという。

また、「リア・コンフォート」というドライブモードでは、同サスペンションの減衰特性を後席優先にし、アクセル/ブレーキを統合制御することで、加減速時の姿勢変化が少なくなるようにセッティングしている。

日本における2022年度の登録車の新車販売台数をおさらいすると、20位までにルーミー、シエンタ、フリード、ノアヴォクシー、アルファード、セレナステップワゴンが入るほど、ミニバン人気が根強い。

奇しくもホンダオデッセイの復活が明かされたタイミングでの今回の発表。トヨタ・アルファードのフルモデルチェンジも近いと噂されている。

高級車ブランドのレクサスが送り出す「4人乗りミニバン」という商品性がどのように受け入れられるか、ユーザーの反響にも注目したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事