新型BMW M5ツーリング 合計出力700ps以上のPHEV、2024年発売へ 高性能ワゴン復活

公開 : 2023.06.27 18:05

BMWは、高性能のステーションワゴン「M5ツーリング」を2024年に発売予定であることを明らかにしました。ハイブリッド・パワートレインを搭載予定で、4.4L V8ベースのPHEVになると予想されます。

2010年以来の復活 PHEV導入か

BMWは、ステーションワゴンの新型M5ツーリングを2024年に発売する予定だ。2010年にE60世代の生産が終了して以来、14年ぶりの復活となる。

BMWはまた、新型M5のセダンおよびツーリングにハイブリッド・パワートレインが採用されることも明らかにした。

BMW M5ツーリングの予告画像
BMW M5ツーリングの予告画像    BMW

これは、4.4L V8ツインターボ「S63」とリアマウントの電気モーターを組み合わせたPHEVであると見られている。同社に近い情報筋によると、この組み合わせにより、合計出力は800ps近く、最大トルクは101kg-mになるという。

以前、BMW Mが超急速放電特性を持つ独自のパフォーマンスバッテリーを開発していることが示唆されたものの、これが新型M5に使用されるかどうかはまだわからない。

BMW Mの開発責任者であるディルク・ヘッカー氏は、「わたし達は現在、Mらしい性能を備えたハイブリッド・ドライブシステムを他の高性能車にも搭載しようとしています」と述べている。

トランスミッションは8速トルクコンバーター式ATで、後輪駆動ベースのxドライブ四輪駆動システムが搭載される。

シャシーも大幅に改良され、フロントとリアのトレッド幅が拡大されるなど、標準車と一線を画した設計となる見込みである。

EVの新型i5から完全電動M5が誕生するわけではないが、M部門はすでにi5 M60をデビューさせている。M5ほど明確なパフォーマンス重視のモデルではないが、最高出力601ps、最大トルク83.6kg-mを発生するデュアルモーター・パワートレインのおかげで、0-100km/h加速を3.8秒で駆け抜ける。

初代M5ツーリングは、第2世代M5の実用的なバリエーションとして1992年に発売された。その後の第3世代(E39)モデルは、ワンオフのプロトタイプが製作されたものの、財政的な制約から実現しなかったとされている。第4世代(E60/E61)で復活したが、欧州限定で、わずか1009台しか販売されなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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