ルノー・イオラボ・コンセプト

公開 : 2014.10.14 23:40  更新 : 2017.05.29 19:22

99.8km/ℓという燃費、22g/kmのCO2排出量は正式に算出された2022年にデビュー予定のイオラボ・コンセプトの数値。超経済的なルノーのハイブリッド車だ。

いかにも空力特性の良さそうなラインと、とても低いルーフをもつボディの内側には74psの3気筒ガソリン・エンジンと電気モーターが組み合わされる。特許を取得した3速のクラッチレス・トランスミッションと、6.7kWhのリチウムイオン・バッテリー・パックも特徴。乗り味はいたって普通に仕立てられており、0-100km/hタイムも約9秒とまずまずの結果である。

Autocarはパリ郊外のテストコースを2周走行するチャンスを得た。

プロトタイプではあるが、ルノーはテクニカル・グループをつくり、エアロダイナミクスを徹底追求した。それも4人乗りの乗用車で、だ。

’100のキー・テクノロジー’ と強調される、このクルマに施された特別な技術はこれから数年の間に、実際のプロダクションにも反映する予定とのこと。フォルクスワーゲンが歓呼して発表した2シーターのXL1よりも明確に現実的だと言える。

ルノーの新開発のトランスミッションは問題なく動作し、エアサスによるロール制御のおかげで操舵も正確。きびきびと走りぬけ、極めて一般的なクルマの乗り味に徹した。インテリアのコンセプトのレベルの高さもかなりのものだ。

コンセプトとは言うものの、フランスの自動車メーカーはうかうかしていられないだろう。2020年にさらに厳格になるEUのCO2規制への対策のためにエンジニアリングは更に磨きをかける予定とのこと。

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