アストン マーティン 新型DB12ヴォランテ発表 最高出力680psのV8スーパーツアラー、年内に納車開始

公開 : 2023.08.15 18:25

アストン マーティンDB12ヴォランテが正式発表されました。16秒以内に開閉可能な、おなじみの「Kフォールド」ソフトトップを採用。シャシー剛性を大幅に強化し、「妥協のない」ハンドリングを実現したとのこと。

妥協なき上級グランドツアラー

アストン マーティンは、新型のオープントップ・スーパーツアラーとしてDB12ヴォランテを公開した。DB12のカブリオレ仕様で、クーペと同様に「妥協のない」ハンドリングとパフォーマンスを提供するという。

ルーフを切り落とすとねじれ剛性が低下し、走行性能の影響が及ぶため、ヴォランテのシャシーの補強には特別な注意が払われた。サスペンションマウントの剛性はフロントエンドで140%強化され、エンジンルームにはクロスブレースが追加された。

アストン マーティンDB12ヴォランテ
アストン マーティンDB12ヴォランテ    アストン マーティン

これらの改良により、DB12ヴォランテのねじれ剛性は先代のDB11よりも3.7%向上している。また、DB11の「Kフォールド」と呼ばれるソフトトップが新型にも受け継がれ、14秒でオープン、16秒でクローズすることができ、走行中の最高50km/hで開閉操作が可能。

ルーフ開閉機構とシャシーブレースの追加により、111kgという大幅な重量ペナルティが発生するが、それ以外はクーペと変わらない。最高出力680ps、最大トルク81.5kg-mのメルセデスAMG製4.0L V8ツインターボを搭載し、8速ATを介して後輪を駆動する。

重量増にもかかわらず、ヴォランテの直進加速性能はクーペにわずかに劣る程度で、0-100km/h加速は0.1秒遅く、3.7秒と謳われている。

最高速度は325km/hと同じ。アストン マーティンによれば、ルーフを下ろしたときに「視覚的な面白みを増す」ために、ドアカードと同じウッドのシートバックがオプションで用意されているという。その他、内装に変更はない。

DB12ヴォランテの生産は間もなく開始され、年内の納車が予定されている。

アストン マーティンの次のプロジェクトは、新型のヴァンテージを開発し、クリエイティブ・ディレクターのマレク・ライヒマン氏が6月にAUTOCARに語ったように「完全なフーリガン」にすることだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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