ボルボ初の高級電動ミニバン「EM90」 11月発表へ 北欧スタイルの移動空間

公開 : 2023.08.25 06:05

ボルボは11月12日に新型の高級電動ミニバン「EM90」を発表予定。ボルボにとって初の電動ミニバンであり、「移動式スカンジナビアン・リビングルーム」と表現されています。SEAベースのツインモーターEVと予想。

移動するスカンジナビアン・リビングルーム

ボルボは8月24日、中国で高級電動ミニバン「EM90」を導入すると発表した。11月12日に正式発表される予定で、今回、1枚の予告画像が公開された。

新型EM90は「移動するスカンジナビアン・リビングルーム」と表現されており、詳細は、まだ不明だが、室内の広さ、快適性、コネクティビティを重視すると思われる。

ボルボEM90の予告画像
ボルボEM90の予告画像    ボルボ

ボルボは次のように述べている。

「新型EM90は、A地点からB地点への移動を可能にするだけでなく、あなたの生活にゆとりを生み出します」

「あなたがあなたらしくいられる移動空間を想像してみてください。愛する人とつながったり、創造したり、リラックスしたり、仕事をしたり、ただ考えたりできる空間です」

公式には確認されていないが、EM90は、兄弟ブランドであるZeekr(ジーカー)の新型009と近い関係にあると予想されている。Zeekr 009は、中国市場向けEVでよく使用されるSEAプラットフォームをベースとする6人乗りミニバンだ。

Zeekr 009は140kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は約820km、ツインモーターの合計出力は543psとされる。車重が3トン近くあるにもかかわらず、0-100km/h加速は4.5秒と言われている。しかし、ボルボEM90がこのようなハイパフォーマンスを重視するかどうかは不明。

注目すべきは、Zeekr 009がボルボの本拠地スウェーデン・イェーテボリにあるジーリー(吉利汽車)のグローバル・デザイン・センターで、デザイン責任者ステファン・シーラフ氏の指揮のもと設計されたということ。EM90が並行して設計されたかどうかは未確認である。

EM90は、ボルボにとって初の電動ミニバンであり、またSUV以外のモデルとしては2019年発売のS60以来の新型車となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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