ボルボの本命「EX30」日本発表 EV普及の鍵となるか? 価格/サイズが判明

公開 : 2023.08.24 11:28  更新 : 2023.08.24 12:52

小さなボルボ「EX30」が、正式に日本発表。EVの輸入車ながら扱いやすいサイズが魅力です。日本価格も明らかに。

SUVボディのコンパクトな電気自動車

ボルボ日本法人が、EVの戦略モデルとなる「EX30」を日本発表した。

数ある輸入電気自動車のなかでも、EVの普及に繋がるモデルと期待されるのはそのサイズが理由だろう。

東京都・青山のボルボスタジオ東京でアンヴェールされたボルボEX30。同社の不動奈緒美 代表取締役社長が立ち会った。
東京都・青山のボルボスタジオ東京でアンヴェールされたボルボEX30。同社の不動奈緒美 代表取締役社長が立ち会った。    AUTOCAR JAPAN

全長4235×全幅1835×全高1550mmという大きさで、機械式駐車場に多く見られる「全高1550mm」や「全幅1850mm」の制限内に収められている。ボルボ史上最小のSUVだ。

グローバルではバッテリーは2種類が用意され、いずれも床下に積まれる。

「LFP(リン酸鉄リチウム)」仕様は都市部のユーザーを想定したもので、シングルモーターの後輪駆動。

もう1つは「NMC(ニッケルマンガンコバルト)」仕様で、一充電あたりの欧州仕様の航続可能距離が480kmとロングドライブにも向いている。こちらは後輪駆動と、ツインモーターの全輪駆動が選べる。

ツインモーター仕様は0-100km/h加速3.6秒とボルボ史上最速の加速力を誇る。

このうち日本に最初に導入されるのは、NMC仕様のシングルモーター、つまり後輪駆動車だ。

バッテリー容量は最大69kWh。最大充電電力量は153kWhなので、仮にこのスペックでチャージすれば充電に要する時間は10%〜80%まで約26分となる(欧州値)。

日本価格について

現在ボルボ日本法人の販売する新車のうち、10台に1台がEVだ。

北欧デザインと都市部でも扱いやすいスリーサイズが融合したスタイリッシュなEVは、日本市場でどのように受け入れられるだろう。

ボルボEX30日本仕様の前席内装
ボルボEX30日本仕様の前席内装    AUTOCAR JAPAN

日本価格は下記のとおり559万円。自治体の補助金などを適用すれば「実際には400万円台(不動社長)」になるという。

受注販売開始は11月中旬。年内2000台の受注を予定している。

頭金なし・月々定額のサブスクリプションサービスも用意され、9万5000円/月となっている。

EX30ウルトラシングルモーター・エクステンデッドレンジ
(272ps/35.0kg-m/後輪駆動):559万円

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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