注目の発表が盛りだくさん ジャパンモビリティショー2023 目玉展示を先取り 過去最大規模で開催

公開 : 2023.10.15 18:05

・ジャパンモビリティショー2023、10月28日に一般公開開始。
・次世代の電気自動車、気になる新型車など注目したい展示内容は?
・ホンダ、レクサス、マツダなどの個性的なコンセプトカーも多数出展。

日本最大級のモーターショー

東京モーターショー改め、「ジャパンモビリティショー2023」が10月26日(木)から11月5日(日)まで東京ビッグサイトで開催される。一般公開は10月28日(土)に開始予定。出展社数は過去最多の475社を数え、まさに日本屈指のモーターショーと言える。

よく知られた人気モデルの電動化や、持続可能な生産を目指す新時代のEV(電気自動車)、そして電動スクーターや電動三輪車など、これまでとは全く異なるイベントになることが予想される。

ジャパンモビリティショー2023で注目したい展示をまとめる。(画像はマツダのコンセプトカー)
ジャパンモビリティショー2023で注目したい展示をまとめる。(画像はマツダのコンセプトカー)    マツダ

ジャパンモビリティショー2023では、ホンダNSXの次世代EVコンセプトからスズキの新型スイフト、クルマ好きに焦点を当てたマツダのコンセプトカーまで、数多くの発表が行われる。海外メディアも注目する「目玉」の展示内容を一足先にご紹介したい。

ホンダCI-MEV

公共交通機関が乏しい地域に住み、長距離を歩くことができない人々のために作られた小柄な2シーター。完全な自動運転車と期待され、「協調的知性」と持続可能性を兼ね備えており、後者はさまざまな生産技術を使用することで実現するという。例えば、リサイクルや再利用が容易になるよう、塗料の代わりにアクリル樹脂を使用する。AI(人工知能)を使って駆動し、交換可能なバッテリーを搭載する可能性もある。

ホンダCI-MEV
ホンダCI-MEV    ホンダ

ホンダ・スペシャリティ・スポーツ・コンセプト

ホンダは東京ビッグサイトで複数の電動コンセプトカーを展示する予定だが、中でもNSXの後継車となるかもしれないハイパフォーマンスモデルに注目。スペシャリティ・スポーツ・コンセプトと名付けられているが、今年初めの米モントレー・カー・ウィークで「エレクトリック・ビジョン・デザイン・スタディ」として予告されたものだ。

ホンダは「ドライビングの純粋な喜びを体験できるようにする」としており、内燃エンジンが廃止されていく中で、魅力的なドライビング・ダイナミクスを犠牲にすることなく、カーボンニュートラルを重視して開発する見込みだ。

ホンダ・スペシャリティ・スポーツ・コンセプト(編集部作成予想CGイメージ)
ホンダ・スペシャリティ・スポーツ・コンセプト(編集部作成予想CGイメージ)    ホンダ

ホンダ・サステナC(Sustaina-C)

ホンダの持続可能性目標を示すべく開発された、ホンダeのような小型EV。リサイクル可能なアクリル樹脂のみで作られており、「資源循環」コンセプトを推進している。

ホンダeの弟分ないし次代と目されるが、クリーンなシャットラインと空力に特化したボディパネルなど、デザイン面で大きな進化を見せるだろう。

ホンダ・サステナC(Sustaina-C)
ホンダ・サステナC(Sustaina-C)    ホンダ

レクサスのEVコンセプト

レクサスのEVコンセプトは、デザイン、構造、パワートレイン技術に対する大胆な新アプローチを垣間見せてくれそうだ。2026年に市販車が発表される見込みだが、ジャパンモビリティショー2023では、レクサスのクルマづくりにおける全面的な変革を宣言する。このコンセプトカーは最終的に、BMWメルセデス・ベンツアウディと直接競合するEVファミリーの第一弾となるだろう。

レクサスEVコンセプト(編集部作成予想CGイメージ)
レクサスEVコンセプト(編集部作成予想CGイメージ)    AUTOCAR

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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