まさかの「ハンドリング重視」 常識覆す電動ランドクルーザー、初公開 モノコック採用

公開 : 2023.10.24 06:05

・トヨタ、新型コンセプト「ランドクルーザーSe」を公開。
・モノコックボディ、洗練された未来的デザイン、電動パワートレインを採用。
・ランドクルーザーブランドの新しい価値を提案。ジャパンモビリティショーへ出展予定。

ランドクルーザーブランドの「新しい魅力」

トヨタは10月21日、ジャパンモビリティショー2023(一般公開日:10月28日~11月5日)に出展予定の新しいコンセプトカーとして「ランドクルーザーSe」を公開した。

3列シートを備えた7人乗りのSUVで、バッテリーEV(電気自動車)ならではの走りを提案するモデルだという。従来のランドクルーザーと異なり、モノコックボディを採用することでハンドリングの向上を目指している。

トヨタ・ランドクルーザーSeコンセプト
トヨタ・ランドクルーザーSeコンセプト    トヨタ

これまでのランドクルーザーは、頑丈なラダーフレーム構造、内燃エンジン、逞しく筋肉質なシルエットが特徴だった。最新の「250」シリーズもこうした要素を受け継ぎつつ、レトロな外観を採用して大きな注目を集めた。しかし、今回のランドクルーザーSeでは明らかに未来的なデザインとなっている。

リアに向かって傾斜のついたルーフライン、角度をつけたボンネット、大きく彫り込まれたサイドなど、空力効率を重視したシルエットは70年前のランドクルーザーと大きく異なる。一方、スリムなLEDライトバー、リアビューカメラ、低扁平タイヤといった高級・上級志向の装いも見逃せない。

フェンダー、ウィンドウライン、ロアトリムなど、さまざまなデザイン要素が16日公開のSUVコンセプト「FT-3E」にも似ており、部品を共有する兄弟車となる可能性がある。

ジャパンモビリティショー2023では、トヨタは2026年以降の次世代EVラインナップを見据えた展示を行うものと期待されている。ランドクルーザーSeやFT-3Eは、このラインナップの一部として市販車に進化する可能性がある。

ランドクルーザーSeのボディサイズは全長5150mm、全幅1990mm、全高1705mm、ホイールベース3050mmとされる。ランドクルーザー300(全長4950mm、全幅1980mm、全高1925mm、ホイールベース2850mm)に匹敵する寸法だ。

トヨタはランドクルーザーSeについて「ランドクルーザーブランドの新たな魅力を拡大」し、「世界の多様なニーズに対応」するとし、市街地や「ラフロード」でも安心して滑走できる走破性を追求するとコメントしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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