トヨタFJブルーザー(2023年)

今年のトヨタブースの中で最も目を引いたのは、1966年型FJ45ピックアップトラックをベースにしたオフロード車、FJブルーザー・コンセプトだ。TRDの現行NASCAR用エンジンの改良版を搭載し、複雑なドライブトレインにより、約20km/hでの低速ロッククロールや最高265km/hでのレースを可能にしている。さらに驚くべきことに、ボディ底部には戦車のような履帯を装備しており、どんなに過酷な道でも走り抜けるという気概は生半可なものではない。

トヨタFJブルーザー(2023年)
トヨタFJブルーザー(2023年)

フォードマスタング・マッハEサファリ・コンセプト(2023年)

今年のSEMAショーでは、フォードの存在感はやや控えめだった。目玉の1つは、カリフォルニア州ラグーナニゲルのTjin Edition社が手がけたこのサファリ・コンセプトだ。オーバーフェンダー、追加ライト、ウインチ、リフトアップサスペンションを備え、「究極のオフロード対応電気自動車」と謳われている。フロントアンダーボディシールドとリアスポイラーは、市販予定のマスタング・マッハEラリーにも装着される。

フォード・マスタング・マッハEサファリ・コンセプト(2023年)
フォード・マスタング・マッハEサファリ・コンセプト(2023年)

プーマ・ディフェンダーズNARAブロンズ(2023年)

2015年型ランドローバー・ディフェンダー110を全面的に改良し、セーフティデバイセズとしてロールケージを装備して、まったく新しいシャシーに6.2L V8エンジン「LT1」を搭載したもの。デトロイト・ロッカー製リアデフ、フォックス製ダンパー、APレーシング製ブレーキも装備されている。

プーマ・ディフェンダーズNARAブロンズ(2023年)
プーマ・ディフェンダーズNARAブロンズ(2023年)

フース・メイヤーズ・マンクス(2023年)

かつて一世を風靡したビーチバギー、メイヤーズ・マンクスは最近、新しい経営体制のもとでEVとして復活を遂げた。しかし、今年のSEMAショーでは、カスタマイザーのチップ・フース社がメイヤーズやEMPIと協力し、ビートルではなくポルシェ356をドナーカーとして一から作成した。2275ccのフォルクスワーゲン製エンジンを搭載している。

フース・メイヤーズ・マンクス(2023年)
フース・メイヤーズ・マンクス(2023年)

メルセデス・ベンツ300SLテスラ(1955年)

未来のパワートレイン技術を紹介する新エリア「FutureTech Studio」に展示されたユニークな車両の1つが、こちらのジョン・サーキシャン氏の作品、テスラベースの300SLだ。モデル3のユニボディシャシーを絞り込み、メルセデス・ベンツ300SLのプロポーションを再現したが、運転支援システムやインフォテインメント・スクリーンなど、テスラの最新技術はそのままインストールされている。

メルセデス・ベンツ300SLテスラ(1955年)
メルセデス・ベンツ300SLテスラ(1955年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    グラハム・ヒープス

    Graham Heeps

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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