「一般客お断り」のSEMAショー2023 全米が注目した最高のカスタムカー 前編

公開 : 2023.11.18 18:05

・巨大なオフローダー、爆音ホットロッド、レース用の軽トラまで…。
・業者専用イベントなのに規模がデカすぎる! カスタムカーの祭典。
・米ラスベガスで開催されたSEMAショー2023の注目展示を紹介。

世界最大の自動車部品見本市

10月31日から11月3日にかけて、毎年恒例の「SEMAショー」が米ラスベガス・コンベンションセンターで開催された。

SEMAショーとは、世界最大の自動車部品見本市であり、チューニングパーツやカスタムカーなどが数多く展示される。通常のモーターショーとは異なり、業界関係者向けのイベントのため、バイヤーでもない限り一般人は入場できない。それでも今年は4日間で16万人の来場が見込まれた。

SEMAショーでひときわ異彩を放っていたカスタムカーを紹介!
SEMAショーでひときわ異彩を放っていたカスタムカーを紹介!

今回は、SEMAショーで取材陣の目を引いたカスタムカー、オフロードトラック、SUVの数々を前後編にわけて紹介したい。

ポンティアックGTO(1969年)

コメディアンで俳優のケビン・ハート氏によるレストモッド最新作。デトロイト・スピード&エンジニアリング社がSEMAショー開幕直前に完成させたポンティアックGTOだ。フロントには最高出力755psのスーパーチャージャー付きLT5エンジンが搭載されている。

デトロイト・スピード社のサスペンション、Baer Brakes社の15インチのR-SpecローターとXRTの6ピストンキャリパーなど、自動車部品会社ホーリー傘下のパーツが多数使われている。ミスティックブラウンと呼ばれるメルセデス・ベンツと同じボディカラーも特徴だ。

ポンティアックGTO(1969年)
ポンティアックGTO(1969年)

ポルシェカイエン・ターボ(2005年)

コロラド州に拠点を置くバーグ・パフォーマンス/バーグ・ピークス社の創設者であるアーロン・マーシャル氏は、955型カイエンをSEMAショーのTORA(トラック&オフロード・アライアンス)コンペティションに出品した。オフロード仕様となっており、ショーのために新しいラッピングが施された。

ポルシェ・カイエン・ターボ(2005年)
ポルシェ・カイエン・ターボ(2005年)

フォード・モデルAローブロ(1930年)

「ローブロ(Lo-Blo)」は、カービルダーであるカイル・ホーグ氏の愛車で、1930年型モデルAのボディと1929年型のフレームレールをベースにしている。密閉されたフレームは、エアサスペンションのタンクとしても機能する。シボレーのビッグブロック480(ボアアウトされた454)に、スーパーチャージャーを装備している。

フォード・モデルAローブロ(1930年)
フォード・モデルAローブロ(1930年)

BMW E91 GTSトリビュート(2011年)

E90型M3 GTSのワゴンボディってどんなだろうと思っていたが、フロリダ州のプレシジョン・スポーツ・インダストリーズ社は実にセンスよく仕上げている。カーバーン社の4.6Lエンジン「S65」が搭載され、内装にはBMW Mパフォーマンスシートと特注のアルカンターラパネルが採用されている。

BMW E91 GTSトリビュート(2011年)
BMW E91 GTSトリビュート(2011年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    グラハム・ヒープス

    Graham Heeps

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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