449馬力の2ドア・クーペ 新型メルセデスAMG CLE 53 4マチック 0-100km/h加速は4.2秒

公開 : 2023.12.07 06:25

・メルセデスAMGから高性能クーペのCLE 53が登場。
・最高出力449psの3.0L直6ツインターボ搭載。
・スポーティな内外装。後輪操舵により取り回しと安定性向上。

AMGの新世代クーペ登場

ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは、高性能モデルの新型AMG CLE 53 4マチック・クーペを欧州で発表した。生産終了となったE 53クーペの間接的な後継車となる。

標準のCLEクーペをベースに、AMGの3.0L直6ツインターボガソリンエンジンを搭載し、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)によりマイルドハイブリッド化されている。最高出力449ps、最大トルク57.0kg-mを発生し、加速時にはISGによって23psと20kg-mが追加される。

メルセデスAMG CLE 53 4マチック・クーペ
メルセデスAMG CLE 53 4マチック・クーペ    メルセデス・ベンツ

駆動力は9速トルクコンバーター式ATを回して四輪に送られる。0-100km/h加速は4.2秒とされ、E 53クーペのタイムより0.2秒速い。最高速度は250km/hに制限されるが、オプションのドライバーズ・パッケージを装着すれば270km/hまで引き上げられる。

メルセデス・ベンツの発表によれば、複合燃費は10.3~10.7km/l、CO2排出量は212~220g/kmである。

AMG独自のスポーティな内外装

外観上の変更点としては、AMGの特徴であるパナメリカーナグリルを備えた新しいフロントバンパーが採用された。さらにAMG専用ドアミラー、ワイドなドアシル、新しいリアバンパー、デッキスポイラーが装備されている。

AMGホイールは標準で19インチ、オプションで20インチも選択可能だ。AMGオプティクス・パッケージ(オプション)では、バンパーのフリック、大型リアスポイラー、装飾的なリアディフューザーといったアグレッシブなパーツが追加される。

メルセデスAMG CLE 53 4マチック・クーペ
メルセデスAMG CLE 53 4マチック・クーペ    メルセデス・ベンツ

トレッド幅はフロントで58mm、リアで75mm拡大され、スポーティな外観をさらに際立たせている。サスペンションも全面的に見直され、連続可変ツインバルブダンパー付きのライドコントロール・サスペンションを採用した。

後輪操舵システムを標準装備し、低速時に前輪と逆方向へ最大2.5度、高速走行時には前輪と同方向へ最大0.7度回転する。

インテリアでは、AMGパフォーマンス・ステアリングホイールが標準装備されるほか、12.3インチのデジタルメーターと11.9インチのインフォテインメント・ディスプレイにAMG専用のデジタルグラフィックが採用されるなど、独自の演出が施されている。

オプションのAMGダイナミック・プラス・パッケージでは、さらなる足回りの強化、アクティブ・エンジンマウント、レッドブレーキキャリパーに加え、「レース」と「ドリフト」の2種類のドライビングモードが追加される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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