クルマ漬けの毎日から

2024.02.07

コンパクトクロスオーバーの「フォード・プーマST」に試乗。このプーマの最大の特徴は、スポーティなパフォーマンスです。

英国で販売台数第1位! フォード・プーマの魅力【クロプリー編集長コラム】

もくじ

久しぶりに満喫「フォードらしさ」
スポーティな感覚

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

久しぶりに満喫「フォードらしさ」

今回クロプリー編集長が試乗したフォード・プーマST。1.5L直列3気筒ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は6.7秒という俊足のプーマ。

俊足のフォードが私のもとへやってきた。数週間前にフォード・クーガ(Cセグメントのクロスオーバー)に試乗した時は期待外れであったが、今回はコンパクトなフォード・プーマ(Bセグメントのクロスオーバー)のなかでも最速のSTに試乗。

まずまず良いボディコントロール、シャープなステアリング、躍動感あふれるパフォーマンス、フォードらしい軽快感を再認識することができた。

スポーティな感覚

昨年イギリスにおける「ブランド別新車販売台数」の第1位は、フォードではなくフォルクスワーゲンであった。にもかかわらず、フォード・プーマは「モデル別新車販売台数」の第1位に輝いた。今回プーマSTに試乗して、確かにそれは納得のいく話だと思った。

プーマSTは面白く魅力的なクルマ。純粋なハッチバックよりもさらに実用性が高いだけでなく、スポーティなキャラクターも備えている。最高のパフォーマンスを引き出すには、きびきびと走らせることが求められる。ゆったりと低速で走っていると、ダンパーが硬いと感じるし、クイックな反応のスロットルとブレーキペダルは敏感すぎると感じるからだ。

試乗期間中、このコンパクトなプーマSTを運転したいと思うことが多かった。

そういう気分になるコンパクトカーに出会ったのは久しぶりだったが、こういう出会いがある度に、小型車には金額以上の価値があると考えている自分に気がつく。小型車には魅力がたくさんあるのだと。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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