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海外初試乗

2019.04.07

新型911カレラ4S vs ロータス・エヴォーラGT410スポーツ vs アウディR8 V10 比較試乗

新型911カレラ4S/ロータス・エヴォーラGT410スポーツ/アウディR8 V10

文・マット・ソーンダース 

史上最高の911

その結果、その差はわずかながら、見過ごすことのできないものであり、992はエヴォーラほど純粋なドライビングの喜びを味わわせてはくれない。だが、実際に所有するとなれば、エヴォーラよりも、911の抑制の効いたダイナミクス性能を選ぶドライバーのほうが多いだろう。

さらに、992シリーズでもさらに走りを極めたモデルが登場することは明らかであり、カレラ4Sに究極のスリルを求める必要などないのだ。

さまざまな条件で、この新型992は非常に優れた能力を発揮し、路面不整に遭遇しても見事な乗り心地を見せるとともに、シャシーと深く結びついたそのダイナミクス性能は、ライバルたちのはるか先を行っている。

992が持つハンドリングの切れ味の鋭さは、991世代のはるか以前から受け継がれてきたものであり、この誰もが知る伝統のリアエンジンモデルは、そのハンドリングのカリスマとしての地位を保ち続けている。


初めて911のステアリングを握ったのは22歳(ラッキーだと思わないだろうか?)のとき、素晴らしく素のままの996世代のカレラ2のマニュアルモデルだった。シャシーが反応すると同時にノーズが沈み込み、コーナーリングラインをトレースしたまま、そのリズムに合わせてステアリングの重みが滑らかに変化していく様子に感激したのを覚えている。

コーナー途中で路面不整に遭遇した時の996と同じ挙動を味わうには、さらに大きめの路面不整とさらなるスピードが必要とは言え、新型992もまったく同じような挙動を見せるのだから、古の技はいまだ健在であり、その輝きを失っていないということだろう。

では、今回のグループテストで何が分かったと言うのだろう? それは、新型ポルシェ911は先代よりも優れたドライバーズカーであり、ひとびとの歓声に値するモデルであると同時に、これまで以上にクラストップの座に相応しい存在だということだ。確かに、今度の911は大きな進化を遂げている。

世界最高の実用性と全方位の魅力に優れた熟成のスポーツカーは、さらにその実力を磨き上げ、911史上最高のモデルとして登場した。

 
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