国内試乗

2019.05.31

国内試乗 アウディA6アバント ​洗練と人工美を称賛 ただしディーゼル求む

アウディA6アバント55 TFSIクワトロSライン

文・南陽一浩 撮影・花村英典 

編集部より

アウディA6のなかでもアバント、つまりワゴンボディを国内試乗しました。グレードは55 TFSIクワトロSライン。直進安定性や軽やかさを称賛。いっぽうディーゼルに興味も。

もくじ

「二枚目ワゴン」ジャンルの先駆
A6アバント 軽やかさの秘密はどこにある?
ひとつの頂上を極めているからこその悩み
立ち位置を考えるとディーゼルに興味
アウディA6アバント55 TFSIクワトロSラインのスペック

「二枚目ワゴン」ジャンルの先駆

5m近い4950mmの全長に、全幅は1.9mにまで迫る1885mm、そして3mの大台に遠からぬ2925mmものロングホイールベース。

それでいて全高は1465mmのロープロファイルなのだから、そのプロポーションの伸びやかさといったらない。

ただし深々とエッジの効いた前後フェンダーやボディサイドにかけてのショルダーラインや、内側が抉れた先代以来のひとクセある目つきを受け継いだLEDマトリックスライト、リアランプ上に水平に走る横一文字のクロームガーニッシュなど、お馴染みシングルフレーム以外にも造形は凝ったものをシンプルに見せる雰囲気で、相変わらず好悪を分けるというか他のプレミアムブランドがお好きならどうぞ的な唯我独尊ぶりも感じられる。

先頃、日本市場でリリースされた新型のアウディA6アバントのことだ。サイズ的にはひと昔前のA8相当の巨躯を、しなやかなグラフィックとボリュームの抑揚でスッキリ見せている点では、かなりの力業デザインといえる。

A6アバントはアウディ100から代替わりしたC4世代から数えて今回のC8が5世代目、Eセグメントのツアラー的ワゴンのリーダー的存在であり続けてきた。

それは飛行機でいうビジネスクラスにあってエコノミークラスにはない「欠けることのない必要クオリティの高さ」を、地上を走るツールであるドライバーズカーへと、プライベート目線で置換した、そんな世界観といえる。

平たくいえば近頃はボルボV90も絡んできた「二枚目ワゴン」というジャンルの先駆で、単に荷室容量を競うような大盛り上等のステーションワゴンやエステートとは一線を画す。

アウディ独自の高貴なるAWDスポーツワゴンであることを思えば、このぐらいのパーソナリティの強さはあって然るべきだろう。

より正確には日本導入仕様は「A6アバント55 TFSIクワトロSライン」で、「ダイナミックオールホイールステアリング」という長い名称の四輪操舵システムをも標準装備する。

 
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