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比較試乗 半世紀前のイタリア製スパイダー アルファ vs フィアット 乗って帰るなら?

2019.06.17

100字サマリー

半世紀前に登場した2台の高級イタリアンスポーツカーは、現代でもセクシーさが目立ちます。手に入れるならアルファ・ロメオかフィアットのどちらが良いのでしょうか。比較試乗をした結果、サウンドならアルファ、華やかさならフィアットになりそうです。

もくじ

傑作の多い1966年
ピニンファリーナのデザイン
あらゆる要素を見直し
よりモダンに見える124
サウンドが魅力のアルファ
いずれも運転が楽しめる
車両選びの注意点
レストア費用は高額に
華やかな124 サウンドのアルファ

傑作の多い1966年

1966年は、高性能イタリア車の信奉者にとってエキサイティングな年になった。この年、ランボルギーニは息を呑むほど美しく画期的なミウラで席巻したが、2016年にその誕生半世紀を祝うのは、このトラクターメーカーの傑作だけではない。ライバルのフェラーリは、クワッドカムの275GTBと330GTC、さらに365カリフォルニアを発表した。

さらに、斬新なフェラーリ365トレ・ポスティがパリでデビューすると、11月にはトリノショーでマセラティ・ギブリが披露される。こうしたエキゾティックカーは、いかにも自動車ショーにはおあつらえ向きだが、所詮は窓粉りと大差ない存在だ。それは富裕層にしか買えない夢のクルマだからである。つまり、1966年の真のヒーローは、つましい出自のモデルなのだ。

46年間に合計32万台が生産されたアルファ・ロメオの105シリーズスパイダーとライバル車フィアット124スパイダーは、クラシックなイタリアンスポーツカーの縮図である。いずれも、元気なツインカム4気筒、5速トランスミッション、繊細なハンドリング、そしてピニンファリーナが手掛けたスタイリングを備える。

この可愛いらしいソフトトップは、MGBが英国車を代表するように、イタリアの自動車産業の金字塔だ。またいずれも、モダンで先進的デザインだった当時から、現在の国宝扱いに至るまで長いキャリアを重ねてきた。したがって、今日でも玉不足に悩まされる心配はない。

 
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