海外試乗

2019.08.11

ヒルクライムの相棒 1971年式TVR 2500 保険金で兄から買った 後編

TVR2500

文・ミック・ウォルシュ 

編集部より

「エンジンは固着していました。ピストンを取り外す方法は、頑丈な棒で突き押す以外ありませんでした」 少々手荒なレストアを経たTVR 2500。オーナーは学生時代に恋に落ち、長年の思いを成就させ、レーシーに手を加えたマシンでヒルクライムを楽しんでいます。

もくじ

レストアに注ぎ込んだ数万ポンド
フェラーリ250GTOから発想を得たペイント
ヒルクライムのスタート地点で出火
地元のレースでのクラス優勝

レストアに注ぎ込んだ数万ポンド

「TVR 2500のエンジンには、ステージ2と呼ばれるチューニングが施されたエンジンヘッドに、オーバーサイズのバルブが取り付けられています。自分での組み立て作業も必要でしたが、リビルトに1万5000ポンド(204万円)も掛かりました。ジェームズの知人のメカニックが、バルブタイミングの調整に来てくれたのは助かりました」

シャシーは各所がアップグレードされている。ステアリングラックはクイックなものに変えてあり、ブレーキはAPレーシング社製の4ポッド。リアはドラム式だが、アルフィン仕様だ。ダンパーはAVO製の調整式が選ばれ、クロス・トランスミッション化、ベアリングも強化品に交換してある。「アップグレードの作業も簡単ではありませんでした。部品はボルトオンで付かないこともあり、別の問題も生み出すことがあったのです」

シャシーの組み上げを進める一方で、ハンクはコーンウォールでボディの修復も進めた。「トラックを借りて、祝日にピートと一緒にブラックプールのブリストル・アベニューに拠点を構えるサーフェス&デザイン社までボディを運びました。そこにはTVRにいたスタッフがいて、素晴らしい仕事をしてくれます」

「サンルーフの雨漏りは止まり、古い事故による損傷も元通りです。ボディのヒンジはすべて交換され、ウインドウフレームも新しくなりました。若干のモディファイもしてあり、キャブレターを3基並べられるようにしてあります。修復費は1万2000ポンド(163万円)になりました」

 
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