長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(最終回)

2019.09.16

100字サマリー

前回のご報告からだいぶ間が空きましたが、アストン マーティン・ヴァンキッシュSの長期テストも最終回となりました。ボンド接着アルミスペースフレームたるVHプラットフォーム(Vertical Horizontal)と自然吸気V12エンジンを搭載した最後のモデルを総括します。

もくじ

積算1万2601km 始動時のうるさいブリッピング
積算1万3067km 自然吸気V12の最後の輝き
ランニングコストはガソリン代くらい
スーパー・グランドツアラーを体現
セカンド・オピニオン
テストデータ

積算1万2601km 始動時のうるさいブリッピング

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

アストン マーティンDB11にはエンジンスタート時にクワイエット(静か)・モードがあり、早朝にドライブに出発しても、隣人を起こさなくて済む。だが、このヴァンキッシュには付いていないから、かなり元気な声を上げてスタートすることになる。

近年のクルマは、触媒の効率を高めるたなのか、気持ちを高めるためなのか、スタート時に軽くブリッピングをする傾向がある。だが、エグゾーストシステムのフラップまで開く必要はないと思う。フラップが閉じていても、恐らく目立った弊害はないはずだ。

アストン マーティン・ヴァンキッシュS
アストン マーティン・ヴァンキッシュS

ヴァンキッシュSのフロントに収まるのは、素晴らしい5.9L自然吸気V12。最高出力は600psもあるが、ヴァンキッシュがアップデートされた時にライバル視していた、フェラーリF12の740psには及ばない。その後更に812スーパーファストが登場し、800psという王代を超えてきた。

2019年版の次期ヴァンキッシュには、フォード由来の5.9Lユニットにふたつのターボチャージャーが搭載され、最高出力は700psを超えることになる。6気筒の倍数だからとてもスムーズに回る最高のエンジンで、必要な時は魂をほとばしらせるが、それ以外は充分に静かだ。

兎にも角にも、スポーツカーとラグジュアリーな高速クルーザーとが融合した、少しオールドスクールなところが残る最後のアストン マーティン。愛さずにはいられない。

 
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