[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

大型ディーゼル・サルーンの実力は アウディS7 vs メルセデスCLS 400d vs アルピナD5 S 前編

2019.10.19

100字サマリー

新型アウディS6やS7には、マイルドハイブリッドのV6ディーゼルが搭載されています。スポーツモデルとディーゼルエンジンの相性はいかがなものでしょうか。ライバルのメルセデス・ベンツCLS 400d 4マティックやアルピナD5 Sと比較しました。

もくじ

ディーゼル搭載のスポーツモデル
ガソリン車を上回る合理性
ターボラグを電動SCがカバー

ディーゼル搭載のスポーツモデル

ディーゼルはもう死んだとお思いではないだろうか。おそらくそれは正しい。英国での売り上げは26か月連続で低下しつづけており、AUTOCARに届くロードテスト車の多くが給油口に「95RON」(レギュラー)の表記がある。「98RON」(ハイオク)仕様車ならラッキーだ。

しかしアウディは巨額の資金を投じてル・マンで優勝できるディーゼルを開発し、そのTDIエンジンを今も多くのモデルに搭載している。2世代前まではランボルギーニと5.2LのV10を共有していたS6サルーンやアバントにも使われているのだ。

アウディS7/メルセデス・ベンツCLS 400d/アルピナD5 S
アウディS7/メルセデス・ベンツCLS 400d/アルピナD5 S

当時はS7スポーツバックは存在していなかったが、ボディのデザイン違いを除けば基本的にはS6と同じクルマである。これにも今回エキゾチックなエンジンの代わりにミディアムサイズのV6ディーゼルが搭載されている。

これはどういうことだろうか。圧倒的なパフォーマンスを求めるひとびとは600ps級のエンジンを搭載し、今まで以上の速さを持つRS7を選ぶだろう。そこで今回のS7は亜音速級のディーゼル・エクスプレスとしての立ち位置を確立したようだ。刺激の少ないエンジンになったとはいえ、アウディのSシリーズである以上7万ポンド(940万円)は下らない。

 
最新試乗記