カローラ初のEV? トヨタ、セダンタイプの新型コンセプト公開 JMS2025へ出展

公開 : 2025.10.14 17:05

トヨタは10月29日開幕のジャパンモビリティショー2025に新しい『カローラ』のコンセプトカーを出展する予定です。現行型と大きく異なるデザインを採用しており、充電ポートがあることからBEVと推測されます。

空力重視のデザイン

トヨタは、ロングセラーモデルである『カローラ』の未来を暗示する新しいコンセプトカーの画像を初公開した。

このコンセプトカーの詳細はまだ明らかにされていないが、フロントフェンダーに充電ポートフラップが配置されていることから、プラグインハイブリッド(PHEV)かバッテリーEV(BEV)のいずれかであることが推測される。未来的な外観を考えると、BEVの可能性が高い。

トヨタ・カローラ・コンセプト
トヨタ・カローラ・コンセプト    トヨタ

2018年発売の現行カローラと比較すると、デザイン面で劇的な進化を遂げており、視覚的な共通点はほとんど見られない。流線型のルーフライン、フラッシュ式ドアハンドル、小型のダックテール型リアスポイラーを備えており、空力性能を高め、エネルギー消費効率(電費)を向上させる造形のようだ。

特筆すべきは、ハッチバックではなくセダンである点だ。ただし、滑らかな基本デザインは両タイプで共有すると思われる。

トヨタのロングセラー車かつベストセラー車の1つであるカローラをEVへ移行するという構想は、非常に重大な転換点であり、当然ながら大きなリスクを伴う。このコンセプトカーが実際にEVを予告しているのであれば、リスク分散のために現行のハイブリッド車と並行販売される可能性が高い。

これはライバルであるフォルクスワーゲンの戦略と類似している。同社は今世紀後半にゴルフのEV版を投入すると同時に、現行の内燃機関モデルのデザインを刷新し、EVと足並みを揃える方針だ。

カローラ・コンセプトの詳細は、10月29日に開幕するジャパンモビリティショー2025で明らかになる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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