【狂気のレーシング・ミニ】ツインカム・ターボからツイン・エンジンまで 後編

2020.02.15

10. ウェストフィールドTRA/TRZ

ウェストフィールドと聞けば、ロータス7にインスパイアされた2シーター・ロードスターが有名だろう。だが、ミニを特別仕立てにした、ミニ・スペシャル・サルーンというシルエット・レーサーも、かつて手掛けていた。

そもそもクルマの発端は、スイスのアマチュア・ドライバーでレース・コンストラクターのダニエル・テレズ。ロータス7風のウェストフィールドSEiのシャシーを短くし、TRA(テレズ・レーシング・オートモビル)を制作した。

ウェストフィールドTRA/TRZ
ウェストフィールドTRA/TRZ

ロールケージが組まれ、エンジンはスズキ製バイクの排気量1.1Lユニットをミドシップしている。パワーは独自のダブルチェーン式のトランスミッションを介し、改良を受けたSEiのデフへと伝えられた。

TRAのシャシーを着飾ったのは、グラスファイバー製のミニのカタチをしたボディだった。テレズは同じクルマの注文を受けたことをきっかけに、ウェストフィールドが同じ構成で生産モデルとして引き受けた。

クルマはウェストフィールドTRZと名前が付け直され、スペースフレームとロールケージが統合されたシャシーを備えた。価格は、1994年当時で2750ポンド(39万円)。販売台数は不明だ。

マニアな小ネタ

ウェストフィールドTRZは、フランスでのワンメークレース用マシンとして、まとまった数が作られている。

 
最新海外ニュース

人気記事