【なぜ撤回?】アキュラが日本上陸しない本当のワケ ブランド立ち位置、日米で違い

2020.04.02

サマリー

今から15年前の2005年、当時のホンダ社長は「アキュラを2008年秋から日本でも展開する」と明言。3年後「計画を白紙に戻す」と撤回。決断の背景を回顧します。日米で「アキュラ」は本質が異なりました。

もくじ

15年前の日本導入発表、12年前に計画撤回
「アキュラ=高級車」ではない
アメリカで成功した戦略 日本で通用する?
ホンダ新体制 アキュラ日本導入の再検討は

15年前の日本導入発表、12年前に計画撤回

text:Kenji Momota(桃田健史)

「北米、中国に続き、アキュラを2008年秋から日本でも展開する」

いま(2020年)から15年前の2005年、年末記者会見として12月20日に福井威夫社長(当時)は、明言した。

1989年発表のプロトタイプ NS-X。SとXの間にハイフンが入っていた。
1989年発表のプロトタイプ NS-X。SとXの間にハイフンが入っていた。

その3年後、2008年12月17の年末記者会見で、福井社長(当時)は「2010年を目途に導入を予定していたアキュラについては、昨今の環境変化に鑑み、計画を白紙に戻す」と、アキュラ日本導入を撤回した。

ここでいう「環境変化」には、大きく2つの意味がある。

1つは、2008年秋以降にアメリカを震源として起こった金融危機。いわゆるリーマンショックだ。

ホンダにとっての稼ぎ頭、北米市場での急激な販売低下が起こったことで、生産体制や今後の開発体制の大幅見直しが必要となった。そのため、日本でアキュラ導入をおこなうリソースを確保できない、ということだ。

もう1つが、日本市場での軽自動車と小型車への急速なシフトだ。同会見では、2~3年後に販売を目指す、フィットより下のスモールカーモデルの存在を明かした。これが、いまのNシリーズだ。

では今後、日本でのアキュラ導入はあるのだろうか?

レクサスがグローバルブランドとして、日本で新規市場を開拓し続ける中、ホンダはなぜ、アキュラ日本導入の可能性を示唆するようなコメントを発しないのだろうか?

 
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