7年目でも好感持てる「実力車」 ボルボXC60へ試乗 速度を問わず快適 振るわない4気筒

公開 : 2024.01.29 19:05

高い競争力を保持 好感の持てる実力車

英国仕様の標準装備は充実している。ヒーター内臓のレザーシートに18インチ・アルミホイール、インフォテインメント・システムが共通。アルティメット・グレードには、
エアサスペンションが与えられる。

B5 コアの英国価格は、5万ポンド(約930万円)を切る。他方、T8 アルティメットでは7万ポンド(約1302万円)に迫る。値の張るプラグイン・ハイブリッド版だが、英国では一般的な会社からの貸与車両として乗る場合は、税制面での恩恵を受けられる。

ボルボXC60(英国仕様)
ボルボXC60(英国仕様)

モデル末期として、熟成度を高めたXC60。依然として、高い競争力を保持するといえる。スタイリングは精悍だし、インテリアはより新しいライバルへ見劣りしない。快適性と実用性も、高く評価できる。

乗り心地が改善したことも、歓迎したい。ドライバーの気持ちを穏やかに保つ、快適なファミリーSUVとして完成度を増している。

唯一、惜しいのがガソリンエンジン。ディーゼルターボを選べないのが残念に思えてしまう。それでも、好感の持てる実力車であることに変わりはないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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