日産 “武士の甲冑” デザインの新SUV公開 「キャシュカイ」改良新型、欧州で今夏発売へ

公開 : 2024.04.18 18:05

日産が欧州向けに販売する小型クロスオーバー「キャシュカイ」の改良新型が登場。日本古来の甲冑をイメージした新しいデザインをまとい、空力と静粛性をさらに高めている。マイルドハイブリッドと「eパワー」を設定。

大胆に進化した人気クロスオーバー車

日産自動車は4月17日、欧州で販売するコンパクトクロスオーバー「キャシュカイ」の改良新型を発表した。日本古来の甲冑をイメージした新しいデザインを採用している。

キャシュカイはCセグメントのクロスオーバー車で、初代モデルは日本でもデュアリスという名で販売されていた。第3世代となる現行型は2021年に登場し、マイルドハイブリッドや日産独自の「eパワー」といった電動パワートレインを設定している。

日産キャシュカイ
日産キャシュカイ    日産

今回の改良ではエクステリアデザインが大きく代わり、フロントライトは3つのエレメントに分割された。ヘッドライトのプロジェクターは「目」を、デイタイム・ランニング・ライトは角を表現している。

ブラックとサテンシルバーで仕上げられたフロントグリルは、かつて日本の武士が着用した甲冑を想起させる。

リアエンドには、フロントと同じスタイルのLEDライトが装着される。バンパー下部もよりスポーティなデザインに変更された。

日産によると、新しいデザインを採用したことで空力性能と快適性が向上しているという。高速走行時の風切り音が低減されたほか、窓ガラスの厚みを増し、静粛性を高めたとしている。

インテリアでは、インフォテインメント・システムのコンピューター性能が数倍強力になり、グラフィックと処理時間が改善された。

セキュリティシステムも強化され、「Nissan Connect」アプリから車両の位置をライブ追跡できるほか、車両盗難時に日産、保険会社、警察当局に通報できるようになった。オプションで遠隔イモビライザーも用意されており、コールセンターが警察と連携して移動中の車両を停止させることができるという。

パワートレインに変更はなく、最高出力140psまたは150psのマイルドハイブリッド・ガソリン車と、最高出力190psのeパワーが選べる。

エントリーグレードの「ヴィシア」は廃止され、上位グレードの「テクナ」と新しい「Nデザイン」が設定されている。

改良新型キャシュカイの価格はまだ発表されていないが、欧州では今夏に発売予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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