マクラーレン750S 詳細データテスト 本能を揺さぶる加速 ダイレクトなハンドリング 引き締まった脚回り

公開 : 2024.06.29 20:25

快適性/静粛性 ★★★★★★★☆☆☆

マクラーレンは、主流となるスーパーカーが容認される境界線を探っている。主要なクライアントが、よりハードコアなモデルをどれくらい望んでいるのか、またその意見をどこまで取り入れるかを検討した。

そうした顧客は、ロングテールのような野生味やドラマティックさと、GTのようなツーリングマナーが共存することを望んだ。そこでマクラーレンは、明らかに前者を高めたが、後者はそこまで追求しなかった。

720Sよりハード志向のセッティングとなったぶん、乗り心地は硬め。室内騒音もやや増している。
720Sよりハード志向のセッティングとなったぶん、乗り心地は硬め。室内騒音もやや増している。    JOHN BRADSHAW

言ってしまえば、よほどスムースな路面でなければ、750Sのサスペンションはコンフォートモードに入れっぱなしにすべきだ。それでも、大きめの入力があると、硬さや身じろぎが出るし、きつい凹凸では衝撃音も発生する。

平坦な路面で速度を上げるなら、スポーツハンドリングモードも使える。タイヤの高い接地性がキープされ、ボディはタイトなコントロールで水平を保つようになる。

硬くなったエンジンとアクスルのマウントは、カーボンタブに反響するバイブレーションを増している。騒音計は、113km/h巡航時に79dBAを指したが、これはスーパーカーとしても大きいほうだ。720Sは75dBA、296GTBは75dBA、コルベットZ06は77dBAだった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    ジョン・ブラッドショー

    John Bradshaw

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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