高速・豪華な21世紀のグランドツアラー! ポルシェ・カイエン GTSクーペに試乗 一線を画す運転体験

公開 : 2024.09.20 19:05

速くて豪華な21世紀のグランドツアラー

燃費は、大きなSUVだけに優秀とはいえない。GTSでは、7.8km/Lがうたわれる。V6のE-ハイブリッドが1番良く、カタログ値は66.6km/Lだが、現実的には駆動用バッテリーの充電が切れると約7.0km/Lまで悪化する。こまめな充電が欠かせない。

アップデートを受けたカイエン・クーペ。実際のところ、ワゴンボディのカイエン自体が、多くの上級SUVと比べれば「クーペ」へ近い存在といえた。本当にポルシェが必要とするSUVなのか、今でも疑問がないわけではない。

ポルシェ・カイエン GTSクーペ(英国仕様)
ポルシェ・カイエン GTSクーペ(英国仕様)

それでも巧みな改良を重ね、現在のラインナップ下で確固たる地位を築いたことは否定できない。最もダイナミックでスタイリッシュなカイエンをお望みなら、クーペが最適解となるだろう。

乗員空間と荷室は狭まるが、実用性へ大きな影響が及ぶほどではない。最新のカイエンらしい、魅力はしっかり備わる。最高水準のインテリアも魅力だ。

運転体験と普段使いのしやすさ、特別感を叶えた、速くて豪華な21世紀のグランドツアラーが、カイエン・クーペだといえる。アストン マーティンDBXフェラーリプロサングエに劣らない、訴求力があると思う。

◯:内装の質感 最新のデジタル技術 強力で個性のあるV8エンジン プラグインHVでもスムーズ スーパーSUVと評したい操縦性と運転体験
△:やや犠牲になる実用性 GTSでは乗り心地や外界との隔離性 プラグインHVではさほど長く走れないEVモード

ポルシェ・カイエン GTSクーペ(英国仕様)のスペック

英国価格:12万4130ポンド(約2358万円)
全長:4930mm
全幅:1983mm
全高:1678mm
最高速度:275km/h
0-100km/h加速:4.4秒
燃費:7.8km/L
CO2排出量:293g/km
車両重量:2220kg
パワートレイン:V型8気筒3996cc ツイン・ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:501ps/6000rpm
最大トルク:67.2kg-m/2100-4500rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    マレー・スカリオン

    Murray Scullion

    役職:デジタル編集者
    10年以上ジャーナリストとして活動し、雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿してきた。現在はオンライン版AUTOCARの編集者を務めている。オースチンやフェラーリなど、1万円から1億円まで多数のクルマをレビューしてきた。F1のスター選手へのインタビュー経験もある。これまで運転した中で最高のクルマは、学生時代に買った初代マツダMX-5(ロードスター)。巨大なジャガーXJ220も大好き。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事